「AIは使えるかもしれない」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「AIは使えるかもしれない」

 コロナにかかった医師の話を聞いた。レントゲンで見る自分の肺は白く厚い壁で覆われているようで、血液中に酸素を取り込むことがほとんどできない状態だった。エクモ(体外式膜型人工肺)を使った治療で、10日ほど意識不明の状態で過ごしてからの生還だ。

 

 その医師は退院後も筋肉の衰えを回復するためリハビリを続ける。大変恐ろしい話だ。日本ではこれから梅雨が始まり、高温多湿の季節が始まる。そのうち台風の季節になり、地球温暖化のためか集中豪雨もたびたび襲う。地震、噴火などの災害がいつ起きるかわからない日本の地形なのだ。コロナ感染拡大阻止と災害時の避難場所の設置と確保はうまくマネージメントできるだろうか。

 

 東京大初のベンチャー企業が全国の自治体から注目を集めている。ドローンの測量データから作った3D地図をもとに、河川が氾濫した際の水の流れをAI(人工知能)が予測するという技術だ。AIが予測する水の流れなどを組み合わせ、災害時に地域にどんな浸水被害が起きるのかを予測する仕組みだ。ドローンによる地形測量、雨量や川の水位、ダムの有無などの情報からAIが地域の特性を学習し、大雨の場合、河川水のシミュレーションしてくれる。

 

 政府は洪水や地震などの被災状況を人工衛星で素早く把握するシステムを開発する。2022年度本格運用を目標に開発するという。国内外の衛星約20基が撮影した画像を使う。災害発生から2時間で政府や自治体に災害情報を提供する新システムでは、曇りや夜間でも影響を受けずに撮影できるレーダーを搭載した人工衛星を利用する。

 この構想を実現するには(1)気象データなどから災害の可能性を探り、撮影すべき地点を絞り込む技術。(2)撮影し、情報を収集するための最適な衛星を選ぶ技術。(3)画像から災害状況をAIで予測する技術。などが必要だ。

 

 自然は人間の都合を考えてはくれない。我々にとっては、2重苦、3重苦がこれから襲い掛かってくるかもしれな。まず地球温暖化防止についてはLCA(ライフサイクルアセスメント)を上手に活用しよう。コロナについては感染しない努力をしよう。例えば、3密を避けよう。自然災害予測にはAIのシミュレーション能力を存分に発揮してほしい。

 

 できることから一歩ずつ。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    現在、梅雨入りして10日程経過したところでしょうか。今年は梅雨入り初日から大雨でした。例年だと梅雨入り後はしとしと雨が降り続く印象ですが、今年は初日に梅雨末期の大雨を思わせる事態でした。

    早速、避難所を設営されたようですが、今年は新型コロナにも注意を払いながら運営する必要があるので本当にたいへんですね。どうか大きな災害が発生しないよう祈るばかりです。

    新型コロナ感染が終息した後は、やはり地球環境問題への対応が最重要課題となりそうです。明らかに気候が変動していると感じられます。新型コロナは3年位で目処が付くかもしれませんが、地球温暖化問題はずっと続く訳ですので。

    課題が多く、深いですね。人類は常に何らかの課題に立ち向かう、そういう運命にあるようですね。

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