「チャンバラ」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「チャンバラ」

 スポーツチャンバラというのをテレビで見た。空気を入れた筒状のビニール製の刀を使う。このビニール刀で思いっ切り切り込むことができる。パンパンという音とともに気分は爽快になるらしい。

 

 このスポーツチャンバラの特徴は自分で勝ち負けの判定をつけるというところにある。ルールは単純で、刀で切られたら手を挙げて場外に引き下がるというルールだ。だから団体戦で関ヶ原の戦いのように入り乱れて戦っても強い少数の者が残るという具合だ。

 

 「うそをつかない」ことと“切られたと”いう「無念さの自己申告」ルールがあるのでカラットしたゲームができるのかもしれない。「手首を切られたのと足を切られたのではダメージに違いがある」とか「ピッとビニール製の刀がかすった程度の場合は単なる切り傷だから戦いを継続できる」とか言い出す人は必ずいるはずだ。ルールを複雑にしていくと公平性は増していく一方で、面倒な判定が増えて、細かい規定が追加される。

 

 LCA( ライフサイクルアセスメント)をスポーツチャンバラ的に考えてみる。LCAでも「うそをつかない」とか「無念さの自己申告」が基本になっていることに気づく。そもそも製造工程で廃棄物を出すとか、有害物質を排出するのは製造側にとっては無念極まりないことだけれど、正直ベースで申告するのだ。

 

 小学校の成績表を見る。音楽、算数、図工、国語、社会、理科、体育、美術など色々な評価軸が並んでいる。しかし、誰も国語の評価だけで子供を評価しない。成績表の表記が同じでも、6年生の子どもと、2年生の子どもを比較することも間違いだ。同じようなことはLCAでも言える。一項目だけの結果で製品やサービスの優劣を決めつけないように注意しなければならない。

 

 イチローは一塁ベース駆け抜けタイムが3.9秒ほどだそうです。米国でも一流と認められている。米国のプロ野球選手は駆け抜けタイムが劣っても、それだけで諦めていない。イチローを尊敬しつつ、イチロー越えをいつも狙っているそうだ。

 

 “無念だ”と思うことは次のジャンプのためのエネルギーになるようだ。(L)

 

 (171027  メモ)

 

 

 

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「スポーツチャンバラ」という競技があるのは聞いたことはありましたが、ルールは簡単、しかも自己申告制なのですね。

    チャンバラと言えば「時代劇」ですね。ただ「時代劇」はTVドラマとしては、めっきり減ってきましたね。その中では、NEK大河ドラマは頑張っていますね。

    「スポーツチャンバラ」が、いつかオリンピックの種目に選ばれる日は来るのでしょうか。中々難しいでしょうが、その前に「剣道」ですかね。まずは「剣道」がオリンピックゲームとして認められる必要がありますね。

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