「人口1億人割れ」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「人口1億人割れ」

 2053年に日本の人口は1億人を割り、2065年には8808万人なるという推計が人口問題研究所から発表された。人口が減り続けるということは労働人口も減るので国の経済成長率が落ちるのではないかとも心配されている。

 

 “減少傾向”であると聞くと、スズメが減って来たのではないかという風評や、絶滅危惧種の保護を思いだす。図鑑に載っている動植物と日本人とを同じに考えるのは少し大胆すぎるけれど、日本の労働人口が大きく変化する状況にあるというに事実はそのまま受け止めた方が良いように思う。

 

 大型恐竜は隕石衝突という天災によって地球上の環境が変わったため、食料と共に子孫を残すパートナーを失い、絶滅へと突き進んだ。その中で小型恐竜の一部は鳥へと進化して生き延びた。鳥は今や1万種に及ぶとも考えられている。多様な形態で地球上に勢力を広げている。ハチ鳥のような小型のものから大型の猛禽類。ペンギンのように水中を泳ぐのが得意なものから羽を持ちながら全く飛べないダチョウのような鳥まで多様性を増して生息環境に適応して生きている。

 

 人口減が将来の社会のプラス要因として機能してほしいものだ。日本の人口が増える時に、“多様”な考え方と能力を備えた人々の集団として再生できることを願っている。

 

 人口減で心配されるのは、労働力の変化が産業に及ぼす変化だ。この点に関する限り解決手段はあるかもしれない。ロボットや人工知能の開発が急速に進んでいるからだ。人口減少がゆえに、少ない人間が大きな価値を生み出す新システムが定着することだろう。新しい国の姿が見えている。

 

 こんなことを考えてみると、将来の国の人口動態図には人口とロボット数が併記されるようになるかもしれない。そしてロボットがロボットを設計し、組み立てるようになる社会はありそうだ。

 

 ロボットにも人権に相当する権利が必要になるのだろう。(A)

 

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    地球全体では人口が増え続けているのに、日本の人口は減少傾向ですね。私の子供の頃は、高度成長期時代であり、日本の人口は増加傾向だったので、こんな日が来るなんて信じられません。人口減少のみならず、超高齢化時代なので、経済成長率低下を食い止めるのはたいへんなことだと思います。

    心配なことは多いのですが、都心で人口が減少すれば、渋滞や電車の超混雑などが少しは解消されればと思います。もう少し地方都市に分散できればよいのかもしれませね。地方都市に暮らす者として頑張らなければと思い直しました。

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