横断歩道の歩道用の信号にせかされることがある。青信号の上の画面に青信号時間経過の目安を表示する点がある。青い点がだんだん消灯していって数が少なくなり、ついには人が歩いている形をした青信号本体が点滅を始める。あわてて歩くピッチを上げて横断歩道を渡りきる。
いきなり陸上競技のような走り方は無理なので、どうしても歩く延長でセカセカと移動することになる。腿を高く上げた歩き方ではではなくすり足気味の忍者走りだ。歩幅をやや大きめにしたピッチ走法で速度を上げる。
3月上旬名古屋国際女子マラソンで初マラソンにもかかわらず2位になった選手が出た。彼女の走り方は、普通の陸上競技の走り方とは一風変わった走り方で、両手を下げたまま腕を振らない独特のフォームだった。掌は腿の当たりでひらひらと軽く前後に動いているという走り方だ。
翌日の新聞は省エネ走法に着目し、“忍者走りで好成績”などと言う具合にたたえていた。西洋式の走り方、つまり、右足が前の時右手は基本的に後ろに引くという走り方に慣れている人にとっては多少違和感のある走り方だ。しかしゴール後に倒れ込むようなひどく疲れた様子を見せなかったので“確かに”省エネ走法なのだと思う。
外国選手と走り方が変わっていても問題ない。国際レースで日本の走り方を披露してもらいたい。江戸時代、飛脚は手紙を棒の先に付けて担いで走ったらしいので、手の動きは激しくなかったと思う。それでも驚異的な速さで遠方まで手紙を運んだ。忍者も漫画では静かに素早く移動しているので、両手を振って走り抜けることはなかったのだろう。
国際標準規格LCAにおいても、LCA解析のバウンダリーの設定、対象プロセスなどにも日本的な考え方を反映させる余地は多い。日本的なきめ細かなプロセスをLCAの中で表現して世界にアッピールしてもらいたいと思っている。
日本独特と思っていることが世界標準になる可能性もある。(A)
3月 31st, 2017 at 12:54 PM
「日本独特と思っていることが世界標準になる可能性もある」なるほどですね。ネタを探してトライしてみると、意外と多くの案件が世界標準になったりするかもしれませんね。
一方で、確か水泳やスキーのジャンプなどのスポーツでは、日本人が好成績を上げるとルールが変更されたりすることがあるので違和感を感じることもあります。
日本の良さ・素晴らしさを世界標準にしていければよいですね。