新聞を見ると、月旅行の計画が目に飛び込んできた。米国の宇宙企業スペースＸが発表したものだ。2人の民間人が月旅行を希望しており、すでに「かなりの額」の手付金を支払ったというのだ。
その企業の究極の目標は人類の火星移住だという。一度に100人以上の乗客を火星に運ぶという。そして今後40年から100年で火星に100万人が住む都市を築く構想を持っている。宇宙企業の目指している目標に比べれば月旅行ぐらい小さな一歩なのかもしれない。
昔、子供向けの雑誌で鉄腕アトムが活躍していた頃、子供向け小説や漫画では人口増加による食糧問題や貧困とか資源の枯渇、地球と巨大隕石の衝突の恐れなどから、人類生存のために、宇宙へ飛び出す人々が描かれていた。……というような記憶がある。
生きるために宇宙に飛び立つ勇気。進んだ科学技術、格好良いロケットやピカピカに輝くロケット空港などが少年たちの思いを熱くした時代であった。……たとえあっても、先のことだと思っていたし、空想の中のおとぎ話つまり夢と思っていた。
新聞ニュースでも分かる通り、夢が現実のものとなってきているので、夢が覚めてくることが多少残念だとは思う。宇宙の謎の解明には興味がそそられるけれど、宇宙旅行の興味は私にはない。宇宙の成り立ちや宇宙で遭遇するであろう不思議な物理現象には大いに興味があるけれど、正直に言うと、自分はロケットで暗黒の宇宙に飛び立つ勇気がないのだ。
だが、冷静に考えてみよう。
それほど遠くない時代には月旅行が当たり前のこととなり、その先には火星旅行なども日常の話題になる時代が来るような気もする。宇宙旅行に備えた健康・体力づくりのプログラムが売り出され、街では無重力状態の体験施設が人気となっているのではなかろうか。
色々な分野で、進歩が加速している。（L）
3月 29th, 2017 at 8:32 AM
「進歩が加速している」正にその通りだと思います。「進歩」だけでなく、「地球温暖化」もそうですね。まるで「時間」も加速しているような･･･（これは歳のせいですかね）
この「加速」は人類が作り出したものですが、その人間自体の進歩は加速していると言えるのでしょうか。
「加速」するもの、「減速、減退」するもの、「不変」なもの、などが入り混じっているのでしょうね。総合的に人類は進化・進歩しているのでしょうね。人類にとって、地球にとって、良い進歩でありますように！