「皮膚」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「皮膚」

 恐ろしいニュースだ。マレーシアのクアラルンプール空港で顔に毒物混入のクリームを顔に塗って人を殺してしまう事件があった。不謹慎かもしれないが、皮膚→塗る→死亡と言う連想から映画007『ゴールドフィンガー』を思い出した。

 

 ボスを裏切った女性が金粉を全身に塗られて皮膚呼吸が困難な状況で殺されるというストリーだったと記憶している。金粉を塗った女優の艶めかしい姿が脳裏に焼き付いている。

 

 人は皮膚呼吸に頼っていないので、金粉を塗られても死ぬことはないと言われている。映画の衝撃的なスチール写真のおかげで、皮膚呼吸停止が生死に影響すると誤解して、仲間内でもよく話題にしたものだった。「金粉を塗った女優は撮影が終わったらすぐにシャワーを浴びて体を洗ったらしいぞ。」などとたわいもない尾ひれを付けて話したものだ。自分の馬鹿な記憶は消えない。

 

 皮膚は体全体を覆う大きな器官だ。異物や熱の体内、対外への移動を管理もしている器官だ。クアラルンプールの事件の解明が進むにしたがって、自分の皮膚を大切にケアしないと「とんだことになりますゾ!」と思い始めている。

 

 皮膚つまり肌は非常に身近な器官なので、よく口語表現に登場する。そして、普段良く使われる。……肌感覚と言う言葉もあるし、皮膚感覚と言う言い方もある。肌に合わないということもある。これらは微妙に使い方が異なるのかもしれないけれど、全て自分の経験に基づく価値基準のようなものだろう。自信を持って明瞭に主張できるものでなく、何となくそうだという……判断だと思っている。

 

 LCA(ライフサイクル)解析も肌のケアのように、日常の中で身近な話題になって欲しいと思う。LCAを気楽に使ってほしい。GaBiというLCAソフトウェアは世界各国の研究者・解析者にお使いいただき、好評を博している。日本でも多くの方々に皮膚感覚で使いこなしていただきたい。環境情報を出し入れする道具として使っていただきたい。

 

 肌触りのいいものは、焼きたての鯛焼きのフワフワ部分と端のパリパリ部分。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    スパイ映画の中だけの話と思っていましたが、現実に起こってしまいました。現実がフィクションに追い付き追い越していくような感じがします。

    皮膚は身体を外界から守ってくれる重要な組織ですね。良く出来た組織ですよね。歳とともに衰えてきましたが、まだまだ頑張ってもらわなければなりません。大切にしていきたいと思います。

コメントをどうぞ