「宇宙ロボット」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「宇宙ロボット」

 自動車交通で障害物を避け、事故を防ぐ研究がされているが、宇宙でもデブリとの衝突を避けて事故を防ぐために、デブリそのものを取り除くことが検討され出した。

 

 宇宙空間に漂うロケットの残骸や人工衛星の部品などがデブリだ。言ってみれば建築現場で出た端材や工作物の失敗品、飲み干された空き瓶のようなゴミだ。このデブリは速く取り除いた方が良い。現在は自然落下で大気圏で燃え尽きるのを待っているだけだ。燃え尽きるデブリよりも観測衛星などの打ち上げに伴って新たなデブリが多くなる一方であるのが問題なのだ。

 

 デブリは秒速7~8キロメートルで飛んでいるというので、心配になってくる。宇宙は広いといってもこのように弾丸のようなデブリが飛び交っていては、いつか悲しいことが起きないとも限らない。

 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が衝突事故を回避するため小さなデブリの監視を始めるほか、川崎重工はデブリを処理する専用衛星を開発する。

 

 「川重はデブリ除去専用の小型衛星を開発する。3年以内に試験機を打ち上げる計画だ。実用化すれば世界初となる。大きさは1立方メートル程度で重量は約100キログラム。価格は数十億円程度をめざす。産業用ロボットで培った技術を応用し、デブリを捕捉する専用の「画像センサー」を開発する。デブリをつかんで固定する「把握装置」も開発中で、一緒に大気圏に突入してデブリを燃やし尽くす。捕獲の対象は重さ約5トンの2段ロケットの残骸などを想定する。」(日経新聞)

 

 腕が出てデブリをつかむのだろうか。産業用ロボットの宇宙版のように思える。宇宙でのロボット産業のはじまりの予感だ。

 

 津波被害をこうむった原発でも、原発の中を検査し、クリーンにするための調査にロボットが活躍している。将来は宇宙でもロボットのお世話になることになる。

 

 鉄腕アトムの時代はこれからはじまるらしい。(L)

 

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    宇宙のゴミ問題も、原発のゴミ処理問題のように後回しされているということですね。いずれ何とかしなければならないことは分かっているが、今はまだ何とかなっているので先送りにしているような状況ですね。

    「将来必ず発生する問題だから早めに対策しよう」ということには簡単にはいかないのですね。悲惨な事故が起こる前に何とか対策できればと願っています。

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