梅の花もついに咲き出した。昨年は2月の下旬だったのに……。今年の春と冬との押し相撲は力が入っている。冬が頑張っているが土俵際で残せそうもない。
この庭の梅を楽しみにしている人がいるが、その人が家に来る前に満開になってしまいそうだ。枝に小鳥が飛んできてにぎやかだけれど、咲き出した花をついばんで荒らさないで欲しい。春への離陸の情緒も楽しみたいという贅沢な願いなのだ……。
品川の駅の線路をまたぐ自由通路は大変幅広く長い。港南口(東口)へはビジネスマンが通勤のために足早に歩いている。高輪口(西口)方面には観光客と思われる大きなカバンを持った人が向かう。両出口への朝の人の流れは、ある意味では壮観だ。通路の両側に設置されている画面(電子サイネージというのだろうか?)がずらりと並び、同じ絵やメッセージが歩行者の目に入ってくる。それらは滑走路の幅を知らせる滑走路灯のようで、あの通路には近未来的な雰囲気が漂うのだ。サラリーマンや海外からの観光客が離陸するために自由通路という滑走路をエンジンフル回転で突き進んでいくようにすら感じる。
私にとって離陸というのは空中に浮くので心配40%、夢60%の気分である。しかし、別世界にワープするような錯覚を体験できるので一番好きな瞬間だ。
LCA(ライフサイクルアセスメント)もサステイナブルな社会へ離陸する滑走路として皆様のお役にたつことを願っている。「サステイナブル(持続可能)とは何か?」とLCAソフトGaBiを使いながらいつも考える。「現在の状態を持続するためのキーとなる要素は何なのか」をいつも考える。「発展しながら持続する仕組みは何なのか」を考え続ける。LCAは科学的知識を駆使して環境負荷を見るツールであるが、持続可能な社会を考える入り口には最適だ。
ボルダリング・ジャパンカップで女子では14歳の選手が優勝した。東京オリンピック代表を目指しているという。いいことだと思う。
夢を持つ人は離陸のために着々と準備をしている。コツコツと前進できますように。(C)
2月 6th, 2017 at 1:00 PM
私も昨日、梅が咲き始めているのを見ました。私の地方では、今週末は雪予報となっていましたが、着実に春は近づいているのですね。
「品川駅の自由通路」ですか、東京で働いていた際には、時々利用していましたので懐かしいです。品川駅やその周辺は好きでしたので、良い思い出として記憶しています。しばらく訪れていませんので、だいぶ様子が変わっているのかもしれません。
LCAが地球の未来に向け、離陸する滑走路として貢献できることを願っております。