「笑うロボ」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「笑うロボ」

 コロナがおさまらない。マスク生活にも慣れたが、そろそろ終わりにしたい。3年間もマスクを付けた顔を見慣れているので、目元で表情変化を読み取る術は身についた。眉間、こめかみ、目じりなどには実に見事に表情が現れている。“今まで経験したことのない”読心術。の奥義が身についた。

 

 人の顔は、複雑な感情を表す精巧な仕組みだということを改めて認識している。おそらく、私がイライラしながら話せば、イライラの表情が顔に現れ、うれしければ笑顔になり、つまらなければ無表情になるのだろうと思う。顔に心が現れるので、心をいつも穏やかにしないといけない。マインドコントロールが必要だ。

 

 京都大学で相手の笑い声に同調して笑うロボットを開発したという。研究グループは会話する音声データを使い、相手の笑いに合わせて笑った場面をAIに学ばせた。ロボットが相手の笑い方に応じて大笑いや、愛想笑いのような抑えた笑い、笑わないの3種類の対応を使い分けてくれる。……という。

 

 AIは相手の笑い方の音声特徴からどのような笑いを返すかを判断している。音声に反応しているのだ。多分、顔の表情は変えないと思うが、将来、AIロボットは介護施設などで役立つ可能性が大きい。

 

 今後言葉の意味を捉えるAIと組み合わされて、話を理解できるロボットから突然笑われたらすごいショックだと思う。例えば…

 

 「人間の社会活動によって生み出される温室効果ガスの大半を占めるのが石油や石炭を消費する際に排出される二酸化炭素ですが、その25倍もの温室効果があると言われているのがメタン。 牛のゲップにも含まれており、牛のゲップ回収装置も考えられているようです」などと説明している。…………突然、ロボットが笑いだしたら……。びっくりするでしょう。

 

 AIロボットの研究は奥が深い。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    ラグビーワールドカップで「笑わない男」が話題になりましたが、遂にロボットが笑う時代が来そうなのですね。技術の進展と言えばそのとおりなのですが、ロボットに笑われると恥ずかしい気がしますね。微笑ましい場面での笑顔なら良いのですが、失敗を読み取られて笑われてしまうのは、少し腹立たしく思いそうです。「ロボットのくせに・・・」と怒ってしまうと人間としてのキャパが小さいと見透かされそうです。
    人間の複雑な思いや感情を正確に理解できるまでには、まだまだ時間gかかりそうですが、「聞き上手」なロボットなどは如何でしょうか。人間の不満を聞いて感情を和らげることができれば、とても有効ですね。

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