「挨拶」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「挨拶」

 土曜日や日曜日、犬の散歩が目につく。最近の犬は飼い主と一体で行動するので、人間の価値観で路上を歩く犬を見てしまう癖がある。だから……散歩している犬は何を考えているんだろう?……といつも思っている。

 

 昔に比べ、吠えることも少なくなったような気がする。何か犬族の中で形質が少し変わってきているのかもしれない。あるいは犬の生活レベルが上がってきているのかもしれない。

 

 犬も哲学的な顔立ちの種類が増えてきているので、一層、犬は何を考えているのか気になりだしているのだ。公共広告機構ACジャパンの広告では、誰もが可愛いいと思いそうな小形犬が「その一目ぼれは、迷惑です」とみるものを直視している。

 

 グーグルのエンジニアが感情を持つAIを開発したと述べたことが話題になった。SF映画のようなとっぴな主張だが、AIについて一番知りたい先端技術であることは間違いない。日本人は知能を持ったネコ型ロボット・ドラえもんのイメージが刷り込まれているので、AIが感情を持つことは当たり前に思っているかもしれない。ドラえもんは人の感情を理解し、困った場合、新しい発明で問題を打開してくれるヒーローだからだ。

 

 こんな空想テックを思いついた。犬が挨拶できるデバイスだ。ヘッドホーンを付けたブルドッグがあちらから歩いてくる。そして、すれ違い様、しわがれた声で「こんにちは」と声をかけてくれる。私は多分感激すると思う。犬との複雑な会話を望まない。挨拶だけでもできないものだろうか。……「お先に」と言って散歩中の犬が追い抜いていく…とか。

 

 人間でもあいさつする人は相手をすがすがしい気分にしてくれる。

 

 昨晩の嵐のような強風で、まだ梅雨時だというのに葉が道端に絡み合っている。他の家に迷惑にならないように掃除していた。小さな女の子を連れたお母さんが通りかかって、「ご苦労様です」と挨拶を頂いた。小さな子まで「おはようございます」と挨拶してくれる。何か気持ちが良かった。

 

 感情を持つAIよりも、挨拶できるAIの方が社会に役立ちそうだ?(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「犬も哲学的な顔立ちの種類が増えてきている」とてもユニークで面白い視点ですね。私は全く気づきもしませんでした。pe-asia様の視点は、いつも私に気づきを提供してくれます。

    そう言われますと昔より犬がおとなしくなった気はします。世間で見かける犬は、殆どが家庭で飼われている犬ですので、人間に可愛がられ、野生のように餌や敵を気にする必要がないので、そのように変化してきているのかもしれません。

    柴犬が好きなので、時々YouTubeの映像を見ていますが、いつか飼ってみたいと思う反面、責任を持って面倒を見なければならないので覚悟はいるかなと思います。

    まさに「その一目ぼれは、迷惑です」ですね。

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