「野バラ製」  | Sphera Solutions, Japan株式会社


「野バラ製」 

  道路に面したフェンス近くに自然に生えた野バラが白い可憐な花を咲かせた。花が散った後に伸びた枝を選定した。枝を元気よく伸ばすので、道を歩く人にも迷惑になるからだ。

 

 数本の枝を処理したのだが、中の1本は手に持った感じがナカナカいい。30センチほどに切った枝が妙にシックリくる。表面のごつごつ感、枝の太さとその心地よい重さ、両端の節のような膨らみ。

 

 ロシアの宇宙船に向かうソユーズでは宇宙飛行士が手にスティックをもって天井近くにあるスイッチを押していた。指を長くする工夫だ。宇宙飛行士の手が届かないところでもスイッチを配置できる優れたアイデアだ。この類の作業にも野バラ製の杖は便利そうだ。

 

 映画ハリーポッターでは魔法学校の先生やハリーポッターはお気に入りの杖をいつも携えている。ハリーポッターの愛用の杖は28センチ。不死鳥の尾羽が芯に入ったヒイラギ製だ。木製の杖は指先の”気“を相手に及ぼすのに威力を発揮している。

 

 手に持つ小型の杖の効用を考えていて、……突然長らく不思議だった疑問が解けた。……杖は指先を一時的に伸ばし、指や手首の動きを拡大して微妙な動きをコントロールできる…道具なのだ。……筆の使い方への疑問が解けた。

 

 平安時代、宮中に使えていた女官(女御?)はひらがなをきれいに、かつ優雅に書いているイメージだ。テレビドラマで見る限り、筆を鉛筆のようには握らない。筆の軸のかなり上部をもって巻紙にさらさらと美しい字を書く。これも指先の感覚を筆先で拡大して文字に微妙なアクセントをつけるスキルだということに気が付いた。女官にしてみれば、指の先にある魔法の杖(筆)は物語や夢の別世界に入るための道具だったのではないだろうか。

 

 環境負荷を減らすために、魔法に頼ることはできない。環境マインドの高い企業の企画部署では、自社の環境負荷を少しでも減らすために、LCA(ライフサイクルアセスメント)を活用している。LCAで自社の対応を分析し、効率的な解決策を模索する。

 

 環境負荷を減らすための魔法の杖は、LCAソフトウェアだろうか。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    例の「自然豊かなお庭」には自生した野ばらも存在するのですね。素敵ですね。確かに、いろんな場面で指や手の延長機能が欲しいことがありますね。その際にバラの枝がしっくり来て役に立ちそうですね。
    魔法に頼ることの出来ない環境負荷低減、皆で考え、実行していく必要がありますね。まずは身近な出来るところから、今は節電、節ガスから始めるのが良いのかもしれませんね。

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