「マスクの比率」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「マスクの比率」

 梅雨明けも目前。最近はコロナが収まりかけているので、マスクをしていない人も見かける。マスクが日本のコロナ予防の重要アイテムだったので、交差点の定点カメラの映像からマスクをしている人の比率を測定するAI システムも開発されている。

 

 「すっかりマスクが皮膚になじんで、マスクがないと寂しい」という人も結構もいる。

 

 この3年間日本人はトランスフォーメーション(変化)の術をマスク着用で磨いてきた。マスクがあるだけで、普段と違う自分演出が可能だった。マスクを付けない自分とマスクを付けた自分というキャラクターを使い分けてきた。いわばマスク・アバターを日々の生活に利用してきたといえるだろう。

 

 遠くない将来、ネット上の3次元空間メタバースという新しいソーシャル・コネクションの場ができるだろうといわれている。そこに登場するのがアバターだ。職場で執務や会議、仲間との集い、ショッピング、デートなどいろいろな状況でアバターを駆使すれば仮想空間で新しい経験ができるようになる……と言われている。

 

 何種類ものアバターを使って生きるとなると、そのアバター間で、性格や好みがバッティングしないように管理する手間がかからないだろうか?例えば新宿の歓楽街でアバターAになって仲間と意気投合したXさんは、国技館で相撲を見るときはアバターBになって同郷出身の関取を応援する。また、そのXさんはアバターCとなってバーで異性の友人と酒を飲んで将来の夢を語っているかもしれない。すごく複雑なアバター関係を泳ぎ切らねばならない。

 

 アバターはどう活用されるのだろうか?遊びだけではなく、仕事にも利用される可能性がありそうだ。3次元の世界でアバター同士が製品開発を進めることもあるに違いない。LCAで環境負荷を計算し、具体的な形に落とし込む作業……多分……面白そうだ。

 

 国際政治の面ではアバターなど使わないでほしい。プーチンやゼレンスキーのアバターが議論で何か決着がつくとは思えないので遠慮したい。

 

 私のアバターは、当面、マスクありとマスクなしの2種類ぐらいで結構です。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    まだ6月ですが、早々と梅雨明けしてしまいました。観測史上最短の梅雨のようです。このままいくと水不足が心配です。おそらく、いずれ元を取り返すように雨が降るとは思いますが、その際には大雨被害の出ない程度であって欲しいとは思います。恵の雨だけを与えて欲しいですが、わがままでしょうか。

    私はマスクが手放せない派になりそうです。マスクをしていないと、車に乗ってシートベルトをしていないような感覚になって来ました。家の中では外し、家を一歩出ると必ず装着する感じになっています。コロナは新たな習慣、文化、感覚も作り出すようですね。

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