「鳥のパワー」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「鳥のパワー」

 福岡市天神の階段状に作られた屋上庭園(ステップガーデン)の写真を見た。見事にこんもり樹木が斜面いっぱいに育っている。確か、これを作り出した頃からTVで紹介されていたのでよく知っている、最初はいかにも人工的な階段だった。

 

 竣工当時から一種類の樹木にならないように九州北部に多い木を76種類植えたという。植樹したものは元気に成長し、さらに訪れる鳥が運んだ木の実や種が発芽し、根付いて今では200種以上の樹木が茂るようになった。

 

 公園の管理者は大きくなった樹木は森に返してやる計画だとという。植物や樹木はなかなか遠くまで種子を運べないと思われているが、意外といろいろな手を使い活発に自分の子孫を増やしている。種子運搬を請け負ったのはたぶん鳥たちだ。おいしい実を食べて、樹木の種をまき散らしてくれたのだ。

 

 繁殖に鳥を利用するという樹木の知恵と巧妙さ。鳥も好みの実を樹木から提供され、種を遠くに運ぶことで樹木の繁殖を助ける。鳥のパワーを感じる。植物と樹木の関係はWin-Winの関係だ。得意技を生かした共生社会と言えるだろう。

 

 日本とブラジルの親善試合をテレビで観戦した。0-1で負けたが、素人目でも実力差は点差以上あったように思う。ブラジルチームはゴール前でのスピードと冷静さ、テクニックを使い波状攻撃を仕掛けてきた。ゴールポストにも助けてもらった結果の0-1だった。

 

 現在の常識外の、つまり、異次元の戦術を身に付けないと日本は勝てない。

 

 日本代表がW杯に向けてできることは何だろうか?相手の得意技やフォーメーションをうまく利用して日本の得点につなげることが唯一の道かもしれない。樹木と鳥の共生にならって、勝利に懸ける知恵とテクニックに期待している。…つまり…日本チームの素早いポジショニングとパスの正確さとスピードなどで、フィールドに得点源の種を蒔いて欲しい…3本足のカラスならフィールドに種蒔きができるはずだ。

 

 ボールの位置と動きを考えたポジショニングと 受ける仲間を意識したパス。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    樹木が生き残るための戦略として鳥を活用し、また鳥も樹木で生かされているというのは、正にWIN-WINの関係ですね。これほど見事なWIN-WINの関係は他にはないのではないでしょうか。これが地球上の生物が反映してきた最大の要因といえるかもしれませんね。

    「相手の得意技やフォーメーションをうまく利用して日本の得点につなげること」これはおもしろい発想だと思いました。確かに日本チームがブラジルチームに勝つためには、これしかないですね。具体的な戦略がどうなるのか、楽しみに見て行きたいと思います。

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