先週植木職人に入ってもらったおかげで、庭の木々がリフレッシュされた。枝を間引きされた樹々は涼し気で夏に向けて精気を取り戻した。
植木屋さん(と我が家では読んでいる)の庭木の手入れを見慣れているが、最近は器械の進歩もあって、作業がとても速い。それでも出来上がった刈り込みを見ると、大変バランスよいのが不思議だ。こんなに大胆に枝を切っていいのか?まだ花が残っているのに切ってしまうのか?などと素人が心配していたらきりがないがないが、植木職人は数週間後の自然の回復力を熟知しているから迷うことはない。まさに庭師の身に着けた先見性のたまものである。
面白い時代になってきたと思う。大手自動車部品メーカーが、自動車部品で培った品質管理ノウハウを武器に農業分野に進出すべく、定款の事業目的に農業を追加したのという記事を読んだ。
もちろん自動車部品は主力で継続するのだが、社内に蓄積された自動化や品質管理などの目に見えない資産を使用して農業分野に進出しようというのだ。勝手に命名すれば“クラウド資産”(目で見てもわかりにくい資産…という意味で)だ。各企業は独自に外部から見えない製造技術、品質管理技術を蓄積してきた。その結果、日本製品の評価を高める推進力になってきた資産だ。
“クラウド資産”はその企業ごとに特有の色合いと輝きを持っている。個人で言えば人格、人柄に相当する資産である。この分野をうまく活用できる企業に迷いはないだろう。
土と共にあるある産業、農業は大切な産業であることを疑う人はいない。いままで、あまりにも未知の可能性があり、天候にも左右される産業であるがゆえに、うかつに手を出せないと工業分野のエンジニアは恐れていたかもしれない。しかし、蓄積された自動化や品質管理のノウハウを農業は待っているはずだ。“植物が気持ちよく生育できる農業”だって夢ではないのでは?
化学肥料に頼らない、CO2排出の総量を減らす品質管理農業を願います。(A)
6月 8th, 2022 at 8:28 AM
これから「農業」は更に重要な分野として発展しなければならない運命にあると思います。食料は空気や水と並んで人間が生きていく上で欠かせない最も重要なものですので。宝石や工業製品よりも優先されるべきものと言えます。
日本は狭い国土で山がちですが、雨に恵まれ、植物の育成環境に恵まれていますので、農業放棄地問題を解決し、工業分野での技術やノウハウを注ぎ込んで活性化させて欲しいですね。