2020年3月より羽田空港への着陸航路が新設されている。南風が吹いている午後の15時から19時まで3時間ほど着陸する飛行機が品川駅上空を通過する。
都会に隣接する飛行場への着陸は乗客として何度か経験したことがあるが、窓からの景色が美しく、大変印象深い。個人的な感想だが、ニューヨーク市の夜景は宝石をちりばめたように美しい。もう一つ印象に残るのはパリの上空からの景色だ、きれいな街並みが大きな建物で仕切られており、そのビルの高さも制限されているためだと思うが、空から見るとカマンベールチーズを切って並べたように街のブロックが行儀よく並んでいる。
東京はどのように見えるのだろうか?飛行機が空を飛んでいるのは見ているが、乗客として東京を見たことはない。
空に浮かんでいる飛行機は機能的で美しく、空の一点に飛行機という彫刻を配置したような感じだ。動くオブジェとしてとても楽しい。スマホで飛行機を撮っている人もいる。
その航路は航空管制で定められているのだと思うが、線路の上を飛行機が降りてくるがごとく同じ軌跡で着陸してくる。
いまドローンを対象にした空の道が検討されている。そのために多くの企業が「空の道運行管理システム」に参入の機会をうかがっているという。空間的に都市スペースをいかに合理的に使うかはそれなりに難しい。三次元的なレイアウト能力やいろいろな人間活動のバランス感覚を持ち合わせたプランナーの活躍の場になるはずだ。
環境面でも新しい材料を三次元的に組み立てる技も研究されている。3Dプリンターは精密機械など一部の分野で利用されていたが、今やNEXT工業技術の主役に躍り出ようとしている。ビス止めや溶接が要らないので、複雑な形状でも小型・軽量にできるというメリットもあるのだ。そのうち従来型の機械組み立てよりも省エネで機能部品ができるようになる時代が来るだろう。
三次元でものを考える癖を早く身に着けねば……。(L)
5月 13th, 2022 at 8:19 AM
私が東京近辺に住んでいた頃は、羽田空港への着陸は海側しかなかったと思います。今では品川駅上空も通過する便があるのですね。その昔、京浜島だったか城南島だったかで羽田空港への離発着の様子を間近で見たことがありますが、大迫力でした。
ドローンを対象とした空の道が検討されているのですね。ドローンの進展には目覚ましいものがありますからね。様々な分野で活用されており、戦争でも使用されているようですね。軍事で進展し、そこから民間に展開されるという図式は変わらないようですね。平和利用を願うばかりです。