「ビー玉」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「ビー玉」

 ラムネ瓶は1872年英国人ハイラム・コッド氏が発明した。今年2022年は150年の記念すべき年だという記事があった。お手軽な飲み物として懐かしく、思わぬところでラムネ瓶と出会った気分だ。

 

 小学校時代、空になったラムネ瓶に再びラムネを詰める実験をした思い出がある。原理は頭の中では分かっていた。砂糖水に炭酸ガスを発生させる粉をまぜ、ガスが出始めたら瓶の口を手で押さえ、瓶をさかさまにして、ビー玉を下になった飲み口のくびれ部分に位置させる。瓶の中で発生したガスに押されて、ビー玉がラムネ瓶のくびれ部分にがっちりはまり込み、栓の代わりになる。

 

 タイミングの取り方が難しく、ビー玉で栓ができても、中身があふれ出て瓶の中身は期待した量の半分ほどのラムネが残っているだけということが多かった。工場では機械で作っているとはいえ、プロの技のすごさを初めて悟った瞬間かもしれない。

 

 本来のラムネ瓶は飲むときにビー玉が口をふさがないようにするくぼみを持っている。飲むときにうまくビー玉をくぼみに落ち着かせてのめればラムネ愛好家だ。現在の瓶は瓶の口を狭める手間がかかるため、樹脂キャップで代用している。

 

 飲んだあとのラムネ瓶を砕いてビー玉を入手していた子供もいた。だから完全な形体を保つラムネ瓶に希少価値が出て、蒐集の対象になっているようだ。

 

 A玉はラムネ瓶のふたをするのに最適品。B玉はラムネに使用できない不良品。子供のオモチャにB玉を販売したのがビー玉の始まりという説がある。ビー玉遊びなど今の子供はルールを知らないかもしれない。自分のビー玉を爪ではじく。相手の球に当てたら相手の玉をもらうことができる。所有権の移転だ。ビー玉は安かったし、玉のサイズもいろいろ増えて子供のやるゲームとして面白かった。ビー玉を袋や缶に入れてガチャガチャ音を立てているとなんとなく満足感がわいてきたものだ。

 

 すべてガラス製のラムネ瓶。栓を開ける道具は木製。エコな容器であった。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    幼い頃、ラムネを飲むのが楽しみでした。何と言ってもビー玉を押して落とす行為が楽しかったです。

    ビー玉でもよく遊びました。コマとビー玉、それから私の田舎では「パッチン」と呼ばれるカードをひっくり返して相手のカードを奪う遊びがあり、これが道具を使った3大遊びでした。

    どれも懐かしい思い出です。いつまでもラムネが存続するのを願っています。

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