「1人1アバター」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「1人1アバター」

 メタバース(仮想空間)で動き回るアバター。当分の間、自分には関係ないと思い込んでいたが、意外に近いうちに生活の中に入ってきそうだ。博報堂はアバターを使った衣料品の試着サービスを始めるようだ。

 

 自分のスマートフォンの中から自分そっくりの3次元(3D)のマイアバターを呼び出して、気に入った服と同じデジタルの服を次々と試着し、自分の体形やサイズに合った服を見つけ出すということらしい。試着する衣服も、試着する人物もデジタルという時代を想像してみてほしい。遠い昔、手塚漫画にでも出てきそうなシーンだ。

 

 カメラや3Dの技術が発達してきたため、3D アバターを製作する設備の価格も急激に安くなっているという。

 

  バーチャルオフィスなどでアバターが仕事をする場合、バーチャルなパーティーに参加する場合など……、あっという間に、バーチャル社会は複雑化する。動物の顔をしたアバターや、顔や体形もアニメ風にアレンジしたアバターもできるらしいが、実生活で注目を集めているのはもう一人の自分アバター、マイアバター。

 

 そのうち、アバターが仮想店頭で商品を購入することになる。体に合ったスーツやドレスを身に着けた人々が行き交うメタバースの世界が展開されるかもしれない。たとえ本人は現実世界ではカップラーメンでつつましく生活していても、メタバースの世界では全く違った行動をとるかもしれない。(体験していないので、どんな世界か見当がつかない。)

 

 このように進化すると、アバターが自分のアバターであると保証するシステムがないと、社会規律が乱れて来ないだろうか。オレオレ詐欺のように人をだます集団が利用することも考えられる。要らぬ心配でしょうか?

 

 マイアバターを現実の自分が“完全に管理しないと大変なことになりますよ”。アバターには身体情報や購買履歴を通じて思考方法まで内包されている可能性が高い。コピーされたら一大事だ。

 

 アバターのセキュリティー問題という新しい問題が出る可能性大。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「仮想空間」なんて自分には全く係りの無い世界と思っていましたが、そこまで来ているのですね。ドラマで時々出てきますが、なんとなく近寄りがたい世界のように感じられます。

    ご指摘のとおり、セキュリティが間違いなく問題になりそうですね。リアルの自分も健康など管理していかなければならないのにアバターの自分まで管理することになると大変です。

    何とかアバターに係らないで済むとよいのですが、そうもいかないですかね。

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