宇宙飛行士 | Sphera Solutions, Japan株式会社


宇宙飛行士

 私がよく知っている女医さんは背が低いために宇宙飛行士を諦めた一人だ。ところが11月に発表された宇宙飛行士候募集要綱で、149.5センチ以上とトその下限が下げられた。

 

 今は一般の人まで宇宙空間に行って帰ってくる時代なので、命を捨てる大仰な覚悟は必要ない。今回の募集内容を読んでみると、どんな人物を希望しているかがわかる。3年以上の実務経験相当のキャリアや人物の性格が重視されているようである。

 

 選考過程での試験で判断できる実力や、訓練で習得できる能力は募集条件からバッサリ消えた。「月探査旅行などでは宇宙飛行士は精神的にも肉体的にも極限状態に追い込まれかねないので、自らを律し、的確に判断し行動できる人」を求めているのだ。

 

 「あの人と働きたくない」と思われたら、まず宇宙飛行士は無理でしょう。宇宙飛行関係者の一言は衝撃的だ。宇宙船の中は共同作業や協調性が重視されているのだと思う。働いている現場から得られる何気ない感想や仲間内での評価が選考過程でおおきく影響することもあるのだろうか?……しばらく集団でテストを兼ねて生活していればおのずと人柄は分かってしまうのかもしれない。

 

 それに加え、選抜試験では、社会人としての経験から何を学び、どんな点で宇宙開発に貢献できるのかという視点で、整理して伝える必要があるだろう。「うまく説明できる人」というタイトルは貴重だ。宇宙からいい加減な報告や説明は絶対にできないですし…。

 

 でも何か光る個性がないと周りの人はつまらないだろうし……。別に宇宙飛行士に応募する気はないのに、難問にぶち当たったような気がする。

 

 「あの人と働きたい」「あの人の説明は大変うまい」などと言う感想はすべてのビジネスに通じることだ。ビジネスだけでなく、家庭の中でも大切な能力かもしれない。LCAを使った持続可能な社会構築もまた、宇宙探索と同じくらい重要なミッションであることは変わらない。

 

  LCAと持続可能性社会という宇宙に向かって、一層の精進を重ねたいと思う。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「あの人と働きたい」「あの人の説明は大変うまい」などと言う感想はすべてのビジネスに通じることだ、確かにそう思いますね。宇宙飛行士に選ばれる人なら、どの企業でも一番欲しがる人材ですね。最終選考までの残っただけでも企業面接ではNo.1の人材と言えそうです。

    ちょうど今、日本の著名人がISSに滞在していますが、一般人の宇宙旅行が実現しました。まだ100億円位かかるようですけど、いずれは海外旅行並みの時代が来そうですね。元宇宙飛行士の山崎さんがテレビでおっしゃっていましたが、「宇宙が特別なものと思っていたが、宇宙に行ってみると地球が特別なものとわかった」と。地球をもっと大切にしなければ、宇宙に行く資格がないのかもしれませんね。

コメントをどうぞ