「シャム猫?」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「シャム猫?」

 自転車で住宅街を走っていた時、見慣れない猫が前を横切った。シャムネコではないだろうか?スレンダーで気品あるしなやかな身のこなし、第一、道を渡るのに周囲に注意を払っていない。むしろ自分を誇示しながら横断した。

 

 シャムネコは日本国内でポピュラーなのか……数が少ないのか…何も知らないけれど、意外とありふれた猫なのかもしれない。シャムネコはタイで王室や寺院で飼われていた猫だということを知っていたので、高級、高貴なネコではないかと頭から思い込んでいるふしはある。実は…眼が青かったかも確認できていないので、シャムネコでないかもしれない。でも、おかげで脳をシャキッとすることができた。

 

 気位の高いあのネコはちょっとしたその日のゲームチェンジャーだった。“家から飛び出した高級ペット”を思い浮かべ、頭の中で勝手なペットストーリーができ上がってしまった。(実はたいした物語ではないので没とする。)

 

 ビジネスの世界でもゲームチェンジャー期待論は多くの人が持っている。新たなアプローチ、新たなアイデア、新たな技術といった、今までになかった強みを持っているゲームチェンジャーを期待している。

 

 英国グラスゴーで開催されたCOP26では石炭火力に関する反対メッセージが多くの国や団体から発信されている。岸田首相は演説で、石炭火力発電廃止への言及を避けた一方、温室効果ガス排出を抑制できるとするアンモニアや水素を利用した発電に取り組むアジア諸国への支援を表明したのだが、NGOは「これらの未熟でコストが掛かる技術が、化石燃料の採掘につながることを理解する必要がある」と批判したという。

 

 温暖化防止については幅広く可能性を探ることが大切で、何もEV普及だけが手段でないことは明らかだ。多くの研究中の技術の中から、あるいは新興企業の取り組みの中から、埋没する温暖化防止ゲームチェンジャーを発掘しなくてはならない。アンモニアや水素を利用した発電は“未熟でコストのかかる技術”なのかどうかを判定するのは、ゲームチェンジャーを探しあてる目利きの熟練度にかかっている。

 

 LCAを使って持続可能性社会へのゲームチェンジャーを発掘してほしい。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    私、シャムネコを実際に見たことはないかもしれませんが、「むしろ自分を誇示しながら横断した」とはイメージ通りです。それにしても飼い主に引かれるのではなく、単独で道路を横切るとは、めずらしいですね。

    「ゲームチェンジャー期待論」確かにwithコロナの時代を迎える訳ですのでゲームチェンジャーの出現は必須かもしれないですね。「温暖化防止ゲームチェンジャー」の出現を期待したいですね。

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