「路面で太陽光発電」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「路面で太陽光発電」

 路面に太陽光パネルを敷き詰めて発電する事業はうまくいくだろうか?太陽光パネル設置場所不足を解消するために道路舗装大手が検討している。難しいのではないか?

 

 政府は次期エネルギー基本計画の原案で、30年に総発電量の約15%を太陽光発電で賄う方針を出している。空地や山林など太陽電池設置に利用できそうな場所は開拓が進み、既にその伸び率は小さくなっている。路面は取り残された未開拓の用地といえるのだが…。

 

 経済的な面で考えれば、路面への設置コスト、維持費。技術面では耐久性の確認、発電効率の課題も未解決だ。そもそも歩道や車道での人や車の安全性も十分にチェックされねばならない。また道路に設置された太陽光パネルの老朽化に伴うリサイクルも検証されねばならない。……専門のエンジニアから講義を受けたわけではないので、古いエンジニアリング知識にすがりついている私の杞憂なのだろうか?

 

 将来、自動車はEV が主力になると考えられている。それに、国内の道路の総延長は約130万キロもある。なんとか道路面を利用した発電システムの手ごたえをつかみたい。……という気持ちは痛いほどわかる。でも、既に、都市部ではいろいろなアイデアが実現している。

 

 正方形の太陽光発電パネルを上部に取り付けた交通制御通信用(?)の設備や道路標識、道路照明をよく目にする。これはそれなりに合理的で、都市部の景観とマッチし、未来的景観グッズですらある。

 

 現実的には道路表面を端から端まで太陽光パネルで覆うというよりは、パーキングエリアやサービスエリア内に路面を利用した発電エリアを作るということかもしれない。

 

 なんでもチャレンジしてみないと一歩を踏み出せない。発電用に路面を利用しようという試み、要らぬ心配40%、できたらいいなという期待感60%程度というところか。……(路面用太陽光パネルのリサイクルシステムの検討の際にはLCA(ライフサイクルアセスメント)を活用して、省エネ、資源循環システムの構築をお願いします。)

 

 コロンブスの卵になってほしい挑戦だ。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「路面で太陽光発電」とは、アイデアですね。日本の国土は山の領域が広いため、普及してくると設置場所の課題が出てきますね。無理に山を開拓すると土砂災害の問題も懸念されますので。それにしても路面まで活用するとは、狭い国土を有効活用してきた日本らしいですね。

    ただ実用化となりますと、いろんな課題が出てきそうですね。太陽光の反射が歩行者やドライバーの目を直撃しないか、路面はスリップしやすいのではないか、水はけはどうか、などが思いつきます。

    マイナスな面を克服することで技術革新が進むことが期待されますので、ぜひとも検討頂きたいですね。

コメントをどうぞ