「ノーベル物理学賞」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「ノーベル物理学賞」

 現在は米国籍の気象学者の真鍋淑朗さんがノーベル物理学賞を受賞した。地球温暖化は物理法則の下で人間の活動が影響していることを説得力のある説明で広めた。

 

 今でこそ地球の「温室効果」というのは広く知られるようになったので、現在、屋外で暑さを肌で味わうと、「温室効果」を知識として持つだけでなく、温室効果ガスとうまく付き合って地球温暖化を防止しなくてはいけないと気づく。

 

 真鍋さんは1967年、二酸化炭素の濃度が2倍になれば地表付近の温度が2度以上上がるという論文を発表された。産業革命以降、石炭などの化石燃料を大量に使うようになった。その結果、大気中の二酸化炭素濃度は今に至るまで年々増え続けている。まだ、二酸化炭素濃度が減り出したというニュースを聞いていない。

 

 真鍋さんの研究は気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が1990年にまとめた第1次報告書の温暖化予測に使われたという。1997年京都議定書など世界の温暖化対策を進めるブースターとしての役割を果たしたといえよう。

 

 二酸化炭素CO₂が蓄積したことが温暖化の原因であることは99%確実だといわれる。今からでも遅くはない。全力で二酸化炭素を減らす努力をしなくてはならない。現在、多くの企業、研究機関でLCA(ライフサイクルアセスメント)を通じて、二酸化炭素を減らし、地球温暖化の防止に向けて製品や製造システムの見直しが行われている。

 

 コロナ対策では命が大切だと多くの人々が叫び、その結果多くの補助金が国や自治体から各方面に給付された。しかし、長期的に見ると地球温暖化対策を促進することは、もっと、大切なことだ。快適に過ごせる地球環境が崩れてきており。人類や地球上の生物全体に関わる危機的状況であるからだ。たとえ1ミリでも地球温暖化防止が前進する努力が必要だ。

 

 2020年リュウグウに到達したはやぶさ2号はサンプルをもって地球に帰還した。まもなくサンプルの解析結果も公開されると思う。生物の活動できる場所が生まれ、繁栄し、もしかして滅んでいく……というような物語の1ページが分かるかもしれない。

 

 過度な温暖化で地球を死の星にしてはならない(大げさな言い方、お許しください)。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「たとえ1ミリでも地球温暖化防止が前進する努力が必要だ」全く、その通りだと思います。「私一人の行動など地球全体に比べて些細なので・・・」と思いがちですが、一人ひとりの積み重ねが、やがて大きな力になると改めて思い直しました。

    真鍋淑朗さんが、このタイミングで受賞したのには大きな意味があるのですね。それにしても真鍋さん、たいへんお元気ですね。地球を大切に思う心がけが、ご自身の健康を気遣う心がけに通じているのかもしれませんね。人も地球も健康で在り続けたいですね。

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