「フェークニュース」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「フェークニュース」

 コロナワクチンに関するフェークニュースがはびこっている。比較的若いSNS(交流サイト)を多用する世代ではTVや新聞のニュースよりもSNSから生活情報を得る人が多いようだ。

 

 SNS情報に敏感な世代は、動きも速いが、情報洪水の中を巧みに泳ぐ技術も必要だ。SNS 情報には偽りや誤った情報が潜んでいる。フェークニュースを嗅ぎ分ける能力が必須である。一人一人が嗅ぎ分けるのは至難の業であるが、何とかして、フェークニュースには距離感を保つ姿勢は持ち続けたい。

 

 日経新聞によると、筑波大学の社会経済物理学の研究に携わる佐野助教は、SNS上のフェークニュースの特徴を探り当てたという。複雑に見える社会現象にも「何らかの原理がある」という視点でSNS ネットワークを探ったのだ。

 

 先生は何千人もの利用者を小さな点で表し、情報を転送した間柄を線で結んでみた。研究素材として東日本大震災当時のデータを利用した。正しいニュースの例として、災害用伝言版の運用開始のニュースを使用した。他方、フェークニュースとして放射線の影響を防ぐ飲み物などに関するニュースを対象にした。

 

 正しいニュースでは点と線でできる図は発信源を線が取り囲み、星の輝きのような図になった。フェークニュースの場合、多くの点がいくつにも分かれて新たな発信源を構成し、点と線が描く軌跡は乱れている。ちょうど線香花火の軌跡の先端が次々と火花を散らして小さな星を作るようなイメージだ。

 

 打ち上げ花火のようにきれいに光跡が360度広がるか、線香花火のように光跡の行く先々で小さな情報拡散を示す軌跡をみせるかの違いである。……このように考えると、ある製品や対応に対していろいろな異なる意見が出ている場合は中にフェークニュースが混じっている可能性が高いと思われる。……(分析理論見基づいて理論的に説明できればいいのですが、これは私なりに理解したイメージです)

 

 線香花火は好きなので、本当はフェークニュースの軌跡に例えたくはないのです。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「フェイクニュース」映像技術が進展していますので、リアルなのか、ヴァーチャルなのか判別がつきません。
    何を信じたらよいのか、本当に恐ろしい時代になってきました。

    一昨年くらいだったでしょうか、NHKが美空ひばりの再生プロジェクトのような特番を放送し、その中で、美空ひばりの歌声で新曲を発表しました。その際、歌う映像も再現したのですが、声の再現に比べ、映像の再現は今一歩だった気がしました。歌声は本人そのものでしたので、CDは本人録音と言われても疑わないレベルでした。

    あれから2年が過ぎ、今では格段と技術が向上しているでしょうから、本人なのか、AIによる再現なのかわからないレベルになっているのではないでしょうか。

    本当に何を信用したら良いのか、自分自身が正確に判断できる軸を持たなければならないのでしょうね。

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