「メガソーラー」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「メガソーラー」

 森林を切り開いて造られるメガソーラーが、自然生態系のゆがみを引き起こしているらしい。その結果メガソーラーの敷地が、鹿の餌場になっており、そして繁殖している気配もあるという。

 

 メガソーラーの敷地では、土留め用にシロツメグサや鹿の好物の草が植えられている。薄暗い森や竹藪では見つけられない鹿の好物の草だ。

 

 脱炭素の掛け声とともに、今後もソーラー発電施設は拡大を続けるに違いない。なんだか国土をつややかだが黒い板が覆うさまは“正直好きではない”。季節の移り変わりすらパネルは覆い隠してしまう。自然の曲線と平面度のありすぎるあのソーラーパネルはアンマッチだ……とも思っている。

 

 日本全国、ソーラーパネルは増殖中だ。里山や農地のような環境が脅かされかねない。雑木林や人工林だったところも侵食されやすい。パネルは日当たりの良い場所を好む習性があり、生息地を次々に広げていく。コロナウィールスが、マスクをすり抜けて肺に到達し繁殖する様に似ていないか?

 

 もし、ソーラーパネル設置によって、自然景観が壊されるだけでなく、雨水の貯留・浸透など自然環境に備わる「グリーンインフラ」の機能が衰えてきた場合には、ECMO(体外式膜型人工肺)でも出動させて、いち早く自然生態系の回復措置を行ってほしい。環境保全ECMO(?)の出番である。

 

 ソーラーパネルは生物体のごとく増加するが、これは人間がコントロールできるものだ。無制限にソーラーパネルが地面を覆うことのないよう、ソーラーパネル繁殖防止ワクチンも開発しなくてはならない。発電効率の高いソーラーパネルを開発し、国土を覆う面積を小さくするという技術的な手もあるが、最も期待できるのはパネルの設置にあたって“十分に生活環境及びソーラー発電立地を吟味する”という習慣を“ワクチン化”することだと思う。

 

 日本のなだらかな里山、農村を保存するワクチンを開発してほしい。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    確かに私の住む地方でも増えています。久しぶりに車で通ると「ここもソーラーパネル、あそこもソーラーパネル」状態です。

    元々は自然エネルギーの活用→地球温暖化防止という目的もあったのでしょうが、山の森林が削られていく様は本当に心配です。特に、近年は豪雨災害が頻発ですから喫緊の課題とも言えますね。

    国や自治体にしっかり管理して頂きたいです。

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