「配送サービス」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「配送サービス」

 東日本大震災の時徒歩で帰宅した。会社から家に向けて歩き出してからも鉄道が復旧したらすぐに電車に乗ろうと、駅をつないだ道筋を選んで歩いた。今年は震災から10年、再び徒歩で帰宅してみた。別経路の探索と自分の歩行能力実証試験を兼ねている。

 

 大震災当日は多数のヘルメット姿の徒歩帰宅者がいたことが印象に残っているが、今回の徒歩帰宅体験ではUber Eatsなどのロゴを付けた料理配達が格段に多くなっていることに気が付いた。コロナ禍でレストランでの密集回避のためだと思ったのだが、ひょっとすると、何か人々の暮らし方が変わってきたのではないだろうか。…と想像もできる。ライフスタイル変化の兆しなのかもしれない。

 

 そういえば、スーパーなどでも買い物を自宅まで配送してくれるサービスが流行っていると聞いている。都会でも配送サービスが生活に欠かせない。街の薬屋さんまで市販薬を自宅に配送してくれるご時世だ。

 

 政府は2021年度にも「自動配送ロボットの公道使用を認める。」と発表した。小型で低速走行する機種に限り、全国で歩道を走れるようにする。まず道路交通法や道路運送車両法などの法改正から始めなくてはならない。

 

 スパーマーケット、飲食店、郵便局、宅配便、EC(electronic commerce)サイトなどこの配送ロボの利用を期待している業界は多い。遠からず、街中で配送ロボが当たり前の光景になるに違いない。

 

 配送ロボットがうまくコミュニティーの生活になじむまでには時間がかかるかもしれないが、いずれ、配送の最後のリンク「ラストワンマイル」が配送ロボに任される時代がいずれ来るだろう。…気がかりな点はある。配送ロボに物を積み込むのは簡単かもしれない。行き先を入力することもできるだろう。最後の配送先との接点が心配なのだ。ものは届いても配送先の住人がいつでも荷物を引きとれるとは限らない。「ラストワンマイル」構想はうまくいっても「ラスト5メートル」でシステムが完結しないかもしれない。

 

 かつて、「5マイルシート」という短距離用のシートを持った車もあった。(A)

 

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    私も当時のことを思い出しました。会社から自宅まで途中のトイレ休憩等も含めて3時間半かかりました。帰り道、何故かトイレの頻度が多かったです。異常事態に相当緊張していたのでしょうね。京急の駅のトイレにお世話になりました。

    平常時に休憩無しで歩けば、3時間を切って、2時間半位で帰れるのではないかと思います。何せ歩道は歩いて帰宅する人人で溢れていましたので時間がかかりました。帰り着いた時には停電も復旧しまずは一安心したことを思い出します。その後は余震、計画停電と不安な日々が続きましたが、もう10年経つ訳ですね。

    どうか大きな自然災害が起こらず、人間と自然が共生できることを願うばかりです。

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