「いつもと違う」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「いつもと違う」

 “いつもと違う”ことを察知するNECのAI 技術が米国宇宙局(NASA)の進める有人月面調査「アルテミス計画」の宇宙船開発に導入されるという。人工知能の活躍分野が徐々に広がってきているのだ。

 

 NECが開発したAI技術は「インバリアント(不変の関係)分析」というものだ。①“温度や振動などを測るセンサーから時系列のデータをあらかじめ集め、正常な動作モデルを自動的に作る。”②センサーのデータがそのモデルから外れ「いつもと違う」数値を示すと異常として検知する。

 

 インバリアント分析といわれても、全くわからない。思い描くイメージに頼れば、“センサーごとの値を閾値でチェックするのではなく、全体のシステム連携がうまくいっているかを数式で構成されるモデルの中で検証する”。……“本当の不具合が発生する前に「なんとなくいつもと違う」状態を早めに感知し、システム構成での対応”を見るらしい。

 

 正直、暗闇で鼻をつままれたような気分であるが、分からないので仕方がない。

 

 確かに、「いつもと違う」状態は現実の生活によくある。その違いを感知し自分なりに経験を蓄積しながら毎日対処している。住宅街や商店街のごみの収集時間が違ってきたのか、街角のゴミ箱の配置やごみ量が違う。「いつもと違う景色」。今日は体がだるく感じる。何かの予兆だろうか?「いつもと違う体の動き」。……という具合だ

 

 「いつもと違う」ことは何だろうといろいろな括りで考えてみよう。個人や家族、家庭での過ごし方、サービス活動、製造工程、ドライブなどの娯楽、友人関係。今はコロナ対応において1週間、1カ月、1年を振り返ることは大切かもしれない。

 

 LCAでは、産官学で主流になっているプロセス(工程)と結果(品質)に対し、新手法が組み込まれた変化が、環境的にどんな影響が出るかを見るものでもある。ある意味、「いつもと違う未来の技術」を一番先に把握するツールと考えることもできる。

 

 コロナも存在しているけれど、「いつもと違う夏」を作り出したい。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「いつもと違う」これを一早く感じ取ることは、とても重要なことかもしれませんね。体調の異変、車の故障等、様々なところで有効ですね。
    「フィードフォワード制御」も、そういうことなのでしょうか。「フィードバック制御」よりも早く最適な状態を作り出すことは紙一重で危機を回避することにもつながるかもしれません。
    きっとアフターコロナにおいても重要な役割を果たすことと思います。

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