紙の需要が落ち込んでいるという。今後もテレワークの普及やデジタル化の進展で市場成長は見通しづらい。紙という自然素材が好きなので、紙の文化が廃れていくのが残念だ。
紙を使わない仮想通貨も現れている。テスラは仮想通貨ビットコインに15億ドル投資し、同社のEVもビットコインで購入可能にすると発表した。仮想通貨というのは環境保護と相いれるだろうか?「ビットコイン1回の取引ではビザカードで43万6千回決済するのと同じ量の電力を使う」という話も聞いたことがある。どうも仮想通貨を利用するには驚くほど膨大な電気を食うらしい。
和紙が好きだ。先日、段ボール箱の補強に習字練習に使用した和紙を表面に貼ってみた。和紙で補強した段ボール箱は手に持った感覚がソフトで気持ちいい、強度も十分ある。和紙に残る手習いの墨跡もデザイン風でしゃれている。プラスチック容器より軽くて便利だ。
障子の透過光も好きだ。木の枠に貼った障子紙が膜構造部材として障子格子まで補強している。紙をうまく利用するアイデアをだれが考え出したのだろう?
先日、箱にしまった内裏様の両脇には行灯があった。この行灯のデザインが良い。脚の上に火皿があって、火皿の周りを風よけのために和紙で4分の3ほど囲ってあるミニチュア行灯。火皿の底部で和紙のシェードを束ねて黒いひもで縛ってある。白一色の和紙が清潔感を生み出すのも気に入っている。
日本の家屋は土と木と紙からできているといわれる。「エコ思想」そのものだ。「脱炭素」に向けて、紙がこれからますます研究され、利用されることを願っている。
セルロースナノファイバーから電子ペーパーやセンサーを作り出す研究も進んでいるらしい。電子レンジでモノを温めることができる紙容器もあるようだ。……新しい紙を生み出す工程の環境面はLCAに任せてほしい。
土と木と紙の国……日本文化のプラス側のキャッチフレーズが見えてきた。(A)
3月 16th, 2021 at 8:22 AM
段ボールに習字に使用した和紙を貼られたとのこと。とてもおしゃれですね。
先日、よく行くショッピングモールでコーヒーを頼んだのですが、持ち出し用カップのふたがプラスチックから段ボールに代わっていました。またテレビCMで某カップラーメンの容器のほとんどが紙でできていると訴求していました。環境の観点からも紙の重要性が認識され始めているようです。新たな紙の活用により生き残っていくのではないかと思います。
「土と木と紙の国」いつまでも伝えていきたいですね。