日頃アドバイスを頂く先輩がいる。かなりのお年なので、コロナが話題に上る今年は、外出することを控えておられるが、イライラ感が鬱積しているようだ。
「年をとっている人々にとっては“不要不急”の外出なんてないのだ」。いつ命が尽きるかもしれない人間としては、不要不急の用事のために限られたエネルギーさえ使いたくない。老人の外出は「不要不急ではない」と持論を展開される。
今年の「観梅」、「探梅」にも前向きだ。「梅の花を見て春の兆しを感じ、香りをかいで冬を克服した生命力を吸収したい。」ということだろうか。
……時間とタイミングの大切さを言葉の端々から感じ取ることができるメッセージだ。
庭の南高梅が真っ先に花をつけた。肌のきれいな品のある実をつける梅である。木は小ぶりで花自身は派手さにやや欠ける白であるが、咲きそろうと見事だ。
お年寄りにとって貴重な時間。我々に残された時間もまた、それほど潤沢でないと思う。2050年目標にカーボンニュートラルの社会を目指すという世界的ムーブメントがある。今、何を急がなくてはならないかを考えよう。
コロナから社会を守ることは大切なことではあるが、地球温暖化も毎日じわじわと襲い掛かってきていることを忘れてはいけない。コロナと違うのは地球温暖化でエコシステムがひずんでしまうと、昔の地球に戻すには想像できないくらいの年月がかかることだ。コロナと地球温暖化阻止への活動は気を緩めてはいけないと思う。
コロナ予防にはワクチンが生まれたが、地球温暖化を抑え込むワクチンはあるのだろうか？ワクチンに相当する発見や新しい知恵があるかもしれないが、まだよく見えていない。しかし、幸いにしてLCAという道具で、我々の経済社会、社会活動を客観的に理解することができ、地球温暖化要素を排除していくことができる。
LCAは地球温暖化への自然治癒力を与えてくれている。自分で抗体を作る道具だ。(A)
2月 19th, 2021 at 8:18 AM
「地球温暖化を抑え込むワクチン」なるほどですね。私たちは環境負荷を低減するだけでなく、もっと積極的に地球温暖化を改善する必要がありますね。
そのためのツールが「LCA」ということですね。LCAこそが、感染症でいう免疫力でありワクチンの役割を果たすということですね。人類全員がこのLCAというツールを持てば地球温暖化を終息させることができるかもしれませんね。