「ロゴの変更」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「ロゴの変更」

 あのGMが57年ぶりにロゴを変更するという。大文字の格式ばったものから小文字「gm」に変更し、「m」の下に下線を入れ、「m」が電気プラグを模したデザインとなる。

 

 脱炭素の声はおさまる気配がない。自動車の動力源として電気が使われ、EVが当面主流になる流れはとどまることはないだろう。開発に時間がかかる内燃機関の縛りがなくなり、その分の時間と頭脳を電動車の魅力開発に向けられる。自動車自身のイメージも変わる。子供が車のおもちゃで「ブーン、ブーン」といって遊んでいたのが「キーン」といいながら遊ぶかもしれない。

 

 もう一つ、自動車産業の激変の始まりを予感させる「うわさ」がある。「アップルカー」というハイテクのかたまりとされるEV の出現の可能性だ。アップルが手掛けるのだから、今まで気が付かなかった生産方式を考えているにちがいない。現在の自動車産業は開発、生産、販売を完成車メーカーが垂直統合的に進める経営モデルが一般的だ。しかし、アップルがiPhoneで身に着けた分業モデルと呼ばれる生産方式を取り入れる可能性は大きい。つまり、工場や設備を持たない自動車メーカーが誕生するかもしれない。

 

 日本の自動車産業は、性能と品質を上げるために、工場や設備に膨大な投資をしてきた。今までの常識である品質とはなんであるかをもう一度考え直さなくてはならない。今までの品質が否定されるわけではないので、今まで以上に自動車の役割や、機能を高めていく必要がある。今一瞬たりともも開発の手を緩める暇はない。コロナ禍ゆえにイノベーションが加速するかもしれない。新鮮な思考力が勝負の決め手となりそうだ。

 

 アップルが目指している自動車産業とは何か。自動車というハードウエアを核としたサイバー空間での優位性に腕を振るうのだろうか?

 

 デジタル技術見本市「CES」ではソニーが歌手本人のアバターを合成し、仮想空間でライブ映像を制作できる技術を提案している。そんなニュースを聞くにつけ……自動車を素材にした新しいサイバーエンターテインメント…ありそうだ。LCAの対象も更に拡大していく。コロナ禍を“「思考」の時間が沢山ある「時代」”と前向きにとらえたい。

 

 既存のモノの焼き直しでなく、“創造する”新しい手法とアイデアが大切です。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    アップルがいよいよ自動車産業に参入するのですか。遂に「垂直統合型」の経営モデルに風穴が開けられるのでしょうか。
    10年程前でしょうか、某大型家電量販店が某自動車メーカーのEVを家電の店舗で販売したい、という申し出があったとの噂を聞いたことがあります。その時には、その販売店に価格決定権を奪われるのではないか、との危機感からお断りしたようです。
    アップルの参入は、大きなインパクトを与えそうですね。製造工場を持たない自動車メーカーは成り立つのでしょうか。
    新たな経営手法の自動車メーカーの誕生、それからコロナ、時代が大きく変わっていきそうですね。

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