新型コロナウィルスの感染拡大の影響で各国選手の渡航が制限されてから初めて、五輪競技種目で初の国際大会となる体操の「友情と絆の大会」が開かれた。出場する中国の選手団が5日夕、成田空港に到着。選手やスタッフは感染予防のため、医療関係者が着用する防護服にマスク姿で現れてびっくり。
どんなメッセージを中国選手団はこの服装で伝えたかったのだろうか?
コロナは11月に入って収まる気配もなく、むしろじわじわと感染者は増えていく傾向だ。コロナは撃退できないかもしれないと推測している人も多い。インフルエンザですら絶滅は難しい状態なのだから、ましてコロナにおいておやである。コロナがインフルエンザの1種として国内に定着してしまう可能性が高そうだ。
Withコロナで気に入っていることがある。3密を防ぐ“ソーシャルディスタンス”を守る習慣だ。映画館でも一つおきに席をあけて座っていた。新鮮なリラックスした空間だった。映画館でも電車でも、だんだん込み合ってきて、人と人が接近しだしている。もう一度“ソーシャルディスタンスをとる生活”の価値をきちんと刻み込もうと思う。
“ソーシャルディスタンスをとる”という文化は“距離”という要素を取り入れた魅力ある空間文化だ。約2メートル離れてみれば、人も物も別の面が見えてくるし。ソーシャルディスタンスが街を整然と律する基本寸法単位と考えれば、街のつくりも変わって来るのではないか。部屋のレイアウトですら変わるかもしれない。
茶道の茶室は部屋としては狭いけれど、ヒトとヒトの距離は十分に離れており、狭い部屋の中で精神的に開かれた空間を感じる。洗練されたソーシャルディスタンス空間だ。
先日行われた秋篠宮様「立皇嗣の礼」は何一つ飾りも置かない会場で行われた。絨毯も敷かない。磨き込まれた木の床の上に白い布を敷いた通路があるだけ。無駄のない研ぎ澄まされた空間。
畳は0.9メートル×1.8メートル、ソーシャルディスタンスを気付かせてくれる。(A)
11月 26th, 2020 at 8:32 AM
コロナは第3波を迎えてしまいました。やはり一足飛びに収束することはなさそうですね。これからも感染と経済のバランスを取るべく難しい対応を続けなければならなさそうですね。
ただコロナによって映画館の座席がゆったりするなど、快適に過ごせることになるとは皮肉なものですね。こうなったらコロナ禍を逆手に取って仕事や生活を改革していきたいものです。
「茶室」は確かにそうですね。狭い空間ですが、人と人との距離は十分に確保されている。日本の素晴らしい文化ですね。