「目に見えない領域に宝物」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「目に見えない領域に宝物」

 NTTはドコモを完全子会社化にしてNTTグループとして再結集するようだ。旧電電公社の時代は研究開発の牙城という印象を持っていたので、日本のITが世界との競争の中でおぼれかけている姿を見るのは切ない。

 

 かつては、米大陸からのテレビ中継や、宇宙船と管制センターとの交信など、情報をいかに早く、雑音なく、遠くまで届けるかという技術挑戦ムードがみなぎっていた。

 

 第203回臨時国会で、首相は温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を打ち出した。実はこの目標は日本だけの突出した目標かというとそうでもない。EU,中国などでも似たような目標を掲げている。だから「温室効果ガス排出ゼロ」が確実に実現できるかはこれからの技術革新にかかっている。省エネや電池の開発で環境先進国だと浮かれていると……他の国々があっという間に追い抜いていく。

 

 情報にしても、温暖化ガスにしても“目に見えない”。

 

 “目に見えないもの”は説明しにくい。けれど宝はそこに潜んでいる可能性が高い。例えば、空気だ。空気はあって当たり前だけれど、家の中にはエアコンがあり、ヒーターもあり、空気清浄機もある。エアコンメーカーは必死にAIも活用して快適空間の研究も進めていると聞いている。価値ある空気が作られるかもしれない。ここも宝の発掘場所。

 

 LCAでは環境負荷、SDS分野では有害物質など“目に見えない事象”を解析する業務やそのソフトウェアを提供している。目に見えないものを身近に感じることが大切だと思うからだ。

 

 コロナも目に見えない。だから研究対象だし、さらに宝物発掘が期待できる。コロナを撃退する新薬や新型ワクチン、新しい医療手順、新しい感染予防具、未来の名医誕生に向けてVR での手術体験教育システム、遠隔診療の普及などいろいろな技術革新が掘り返されつつある。真剣度の勝負だ。……何か宝を掘り当てることができるかもしれない。

 

 コロナで社会がマヒしているが、コロナ対応から技術革新が生まれないだろうか。(L)

 

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    最近のNTT関係のニュースを見て「DOCOMOにNTTという親会社があったこと」を思い出しました。NTTから当時、移動体通信会社としてスタートした時は子会社の認識がありましたが、その後の成長により親子逆転した印象でしたので、DOCOMOの上に親会社があったことをほぼ忘れていました。

    確かに空気自体にも多くの宝物が隠れているようですね。何せ、空気が無いと生きて行けないものですので、たいへん貴重な存在でもありますしね。

    私も「目に見えない領域に宝物」を意識して日々仕事・生活していきたいと思います。

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