「サポーター」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「サポーター」

サッカー W 杯一次予選の時期にオランダ、ベルギー、ドイツを旅した。 3 つの国のサポーターの熱狂ぶりは想像していた。しかし、テレビ観戦主体の私が思っていた以上に国全体が盛り上がっており、大げさに言えば、街には代表チームの応援旗があふれていた。

特にヨーロッパは優勝候補に挙げられるチームが多いため、ホテルで見られる BBC のニュースでも欧州チームの絡んでいる試合を優先的に放映している。中東問題、ワールドカップ、ブラジルの天気予報ぐらいしか TV ニュースで見なかった。

サッカーの試合を見るステップを LCA 的解析パターンに当てはめると① TV 試合観戦→②勝利→③満足感 / 喜び共有→④就寝というのが私の場合だ。ドイツでは試合に勝った翌日になっても、興奮が冷めることがない“サッカー頭”の サポーターがいるのだ。しかも彼らは群れて、脳内の“サッカー中枢”を刺激し合いながら盛り上がる。

Trier から Koln に戻るローカル線の中だった。とにかく小さな 3 両連結の列車なのに、私どもがいる車両に 20 名弱のサポーターが乗り込んできた。同じような集団は隣の車両にも乗った。彼らの声は恐ろしく大きく、サッカー応援歌を歌いまくる。酒はガボガボ飲むわ、大声を出すわ……。たまりかねた中年の男性が静かにするように忠告しているようだったが、前日ドイツが勝って、気分が最高潮なのだろうか、一向にトーンダウンする気配がない。まだ高校生に見える若い人たちもいるが傍若無人のパーティー騒ぎ。

これじゃ DJ ポリスの出動が必要だ。しかし、この“クマ”のような雄たけびをあげるサポーターをどうやって鎮めたらいいのだろう。もし私の席に荒くれサポーターが来たらどうしよう。白地に墨痕鮮やかに“勝利”と書いてある扇子をプレゼントして、一緒に記念写真を取って喜びを共有してから、「静かにしてもらえないか」と頼んでみようか。

このウォーウォー吠える人たちも LCA に熱心だと言われるドイツの国民だと自分に納得させるまで時間がかかった。

早く列車から降りてくれと願うこと約 1 時間半。やっと車内は静かになった。( A

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    ワールドカップ期間中に海外旅行ですか、貴重な経験をされましたね。それも結果的に優勝した国での経験ですからね。
    ‘早く列車から降りてくれと願うこと約 1 時間半’の列車の旅だったようですが、やはり貴重な経験ですよね。

    ドイツは強かったですね。過去のワールドカップでも毎回いいところまで行きますし、ドイツの皆さんが本当に羨ましいですね。

    記憶に残っているのが、2002年の日韓開催予選で確かサウジアラビアと対戦した時でしたが、まるで「プロと高校のチームが対戦している」ようなレベルの差がありました。
    それからアジアもレベルアップしましたが、やはりヨーロッパ・南米の壁は高くて厚いようですね。

    その時活躍したのが、クローゼ選手でした。ヘディングが得意でしたね。そのクローゼが今大会にも出場し、得点まで上げるなんて本当にすごいですね。

    4年後の大会では日本が活躍することを願っております。

コメントをどうぞ