「親切な券売機」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「親切な券売機」

オランダ、ベルギー、ドイツを旅した時のエピソードだ。この旅は目いっぱい鉄道を使って移動してみようと決めていた。だからヨーロッパの鉄道時刻表を買い込み、その解読から始めたのだった。

日本の時刻表は小学校の時代に読み方を習った。そのおかげで、いまだに日本の時刻表は分かりやすいと思い込んでいる。

ヨーロッパの時刻表はそもそも英国以外英語表記がないのは当然かもしれない。それに東海道線とか三陸鉄道といった路線名称がない。だから分厚い時刻表の路線図を頼りに路線別時刻表にたどり着いた。さらに、路線図は主な駅、大都市が表記されているだけだ。だから地方の小さな町に行きたい場合、ガイドブックと引き比べることも必要だった。

日本のシステムに凝り固まっているので外国を理解しようとするとこのあり様だ。

実は、ヨーロッパの人は、鉄道で移動する場合は時刻表など利用していないのかもしれない。日本にもあるけれどコンピューターで路線をチェックするシステムだ。しかも大変便利にその画面から切符が購入できるらしい。さらに、駅にある券売機はまず言語を選び ( 日本語はない ) 、移動日、駅名、出発時刻、座席は 1 等か 2 等か、座席指定かその他こまごまとしたことを入力し、最後に料金支払方法を入力する。

自動券売機は異言語を操る人間として困難が予想されたので、ケルン駅の窓口に行って切符を買うことにした。メモを見せながら説明する方が楽だし、券売機のロジックで混乱するよりよいと思ったからでもある。すると「他の区間は発券できるが、 St.Goar Cochem の切符はここで発券できない」と窓口の人が冷たく言う。なぜかと聞いたけれど……英語がうまく通じないようだ。窓口の人と波長があわない…ローカル線…区間が短いから?

仕方なくケルン駅構内の自動券売機に挑戦して St.Goar Cochem の切符を買った。“ケルンで買えるじゃない!”横でアドバイスしてくれた若者へお礼を言って、わずかなチップを渡す。そして一連の手順を振り返ると、券売機コンピューターの条件設定ロジックは、細かいけれど確実で LCA ソフト GaBi に似ていることに気が付いた。

ドイツでは、人よりも、券売機の方が事細かにフォローしてくれて親切だ。( L

コメント 2件

  1. skylineR31gts Says:

    pe-asiaさんは、ビジネスで海外出張も多かったのでしょうか海外に慣れていらっしゃるのですね。私など海外で自分自身でチケットを取るなんて無理です。会話もままならない状況ですから。さすがですね。英語もご堪能のことと思います。

    それにしても列車の旅は素敵ですね。国内で良いですから、のんびりとローカル列車の旅をしたいものです。寝台列車の旅も良いですよね。もう30年近く乗っていません。久し振りにゴトゴトと揺られながら眠ってみたいです。

  2. Amelia Says:

    Good to see a tanelt at work. I can’t match that.

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