「五輪文化遺産」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「五輪文化遺産」

2020 年の東京五輪で主要道路として使われる予定の環状 2 号線が整備されている。 3 月末には新橋-虎の門間 (1.4 キロ ) が開通した。 5 月には勝どき―築地間をつなぐ新しい橋桁が架けられた。

2013 9 月にブラジルのブエノスアイレスでの 125 IOC 総会で環状 2 号線完成を前提とした 2020 年オリンピック・パラリンピック施設計画が評価され、各国の IOC 委員の賛同を得た。だから当然のようにこの道路はオリンピック・パラリンピックに向けて整備されなければならない宿命を背負った道路だ。

平成の東京らしい道路を作ってもらいたい。江戸時代の街道、明治の文明開化の銀座通りや丸の内官庁街、そして昭和の東京オリンピックでの都市内高架高速道路。どれとも違う道路を期待している。文化遺産になるような道路は生まれないだろうか。

たとえば、『 2020 年の東京湾岸に設置されたオリンピック・パラリンピック施設と自転車移動専用の道路ネットワーク遺産群』なんていう文化遺産はないだろうか。“平地を利用して張り巡らされた自転車専用道路は人間やモノの移動を化石燃料や電力を使わなくても十分機能するという新しい都市価値観を生み出し、人間主体の街づくりという近代都市づくりにおいて忘れてはならない視点を世界に向けて提案した。さらに、自転車専用道路の曲線は直線的な都市インフラのなかで生物的、有機的な造形美を作りだしている。景観的にも直線と曲線とが調和した都市の先駆けとなった。また、自転車メンテナンスポイントの設置及び、 IT 化による自転車交通のバックアップ施設が整備されている点も配慮が行き届いている。”という理由により世界文化遺産の審査チームは世界文化遺産として登録することを推薦する。なんていうことはないだろうか。

オリンピック・パラリンピック関連インフラは、これぐらいの覇気を持って都市づくりに組み込んでいただけると……前進する気分になり……ます。

鎌倉の観光用人力車の活躍をみて、人力の尊さを評価したいと思うけれど、 LCA で無理だし、そこで、世界資産登録などで人力の価値を高めることを考えてみた。( A

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「道路」と言えば、第一に「自動車が走る道」を思い浮かべてしまいますが、本日のブログを拝見して「道路」とは、「自転車が走る道」でもあり、「人が歩く・走る道」でもあることを思い起こしました。

    私の地元は、東京のように鉄道や地下鉄等の公共交通機関が発達していませんので本当に車社会です。正月のある日、天気が良かったので、2km位離れたホームセンターまで道路脇の歩道を歩いていったのですが、歩行者には誰一人も会いませんでした。自転車は1台だけでした。

    地方ほど車社会のため、自転車が走り易い環境にはなっていません。東京オリンピック・パラリンピックを機に自転車が走り易い環境整備が進むことを願っています。

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