「接触なき接客」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「接触なき接客」

 コロナウィールスとの戦いを境として戦前戦後をBC「ビフォー・コロナ」、AC「アフター・コロナ」 とに区分けしたコメントを多く聞くようになった。まだ戦争は終わっていないが、時を区切るという整理の仕方もいいと思う。

 

 駅の混雑が減り、品川駅の通路は向こう側まで広々と見える。電車の座席を一つ置きに座る人が多い。スパーでも2メートルの感覚を開けてレジに並んでいる。「3密」は避けましょうという掛け声のもと、距離の価値、空間の価値、非接触の価値など新しい価値観がACではメジャーになりそうだ。テレワークやオンライン遠隔医療は確実にこれから多用されるだろう。健康維持にスポットが当たってくると言う評論家もいる。

 

 確かにコロナには振り回されてきたが、そのおかげで、通常の状態では経験できないことをたくさん見聞きしてきた。

 

 「接触なき接客……」。国内の消費の姿が大きく変わりつつある。アパレル業界ではネット上で店員が顧客に対応する販売形態も生まれている。ピザハットでは配達員が顧客に直接ピザを渡さず、指定場所に置くサービスを始めている。“接触しない”ことがお客様を尊重するサービスになる。物流網の分野でも依頼人に直接荷物を渡さない「置き配」など、新しいスタイルが生まれている。

 

 そして、驚いたのはアバターの活躍だ…NHK の番組でみた。東京、中野の商店街に立ち飲み屋にはアバター店員がいる。お客さんを接客するのはモニターに映し出されたアニメ風美女のアバター。お客の姿をカメラで見ながらアバターに変身した人が画面を遠隔操作している。アバターの表情、手の動き、体の動きを操作しながら、相槌をうち、相談に乗っているのは九州、福岡の年金暮らしの女性。お気に入りのアバターに恋愛相談しているのは東京のサラリーマン?接客アバターは人間の表面的な第一印象を取り去り、話の内容と人柄で勝負してお客の心をつかむ。

 

 “接客業のテレワークも始まっている”と言えるのではなかろうか。見た目を隠して内容で勝負する。中高年の新しい活動場所が生まれている。

 

 老人介護にもアバターは使えるのではないか。……脳の活性化になる。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    テレビの報道でよく品川駅の通勤客の様子が映し出され、地方在住の私から見ると、まだまだ多いように見えましたが(撮影の仕方でそう見えるのかもしれませんが)、以前よりはかなり減っているのですね。

    テレビでもリモート出演が多くなりましたね。報道番組のみならず、お笑い番組でもリモートを試みているようですね。ドラマは撮影延期で再放送を活用しているようですが、その内、ソーシャルディスタンスを守って撮影するなど、感染対策を施して撮影されるかもしれませんね。その結果、出演者同士が離れて会話するようなことになるのかもしれません。最初は少し違和感を感じるかもしれませんが、それが現実の世界なので当たり前に感じるようになるかもしれません。

    いろいろ変わっていくのでしょうね。

コメントをどうぞ