「看板の変更」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「看板の変更」

ペルー、チェコと日本で争ったキリンカップサッカー。ザッケローニ監督は343というシステムを導入し、日本がアジアカップで好成績をあげた4231のシステム以外でも十分戦えることをアッピールした。システム変更という看板のかけかえは自分たち“日本チーム”への刺激であるが、相手チームにとってはいつシステムを切り替えてくるかという不安を与える。看板をかえるのもいいことかもしれない。

日本では介護用ロボットや技術を実用化するスピードが遅いといわれている。スピードを増すために、日本企業が海外の施設で実用化の実証試験を行い、開発を進める例が出てきたという。デンマークの介護施設では最新式の機器を日本から導入し、機器やロボットの開発に協力する。そして自ら蓄積した「機器や人の扱い」に関連した介護ノウハウをパッケージにして、介護市場での優位を築く戦略も視野に入れているようだ。

NHKクローズアップ現代「“高齢化先進国”の強みを生かせ」に登場したドイツ日本研究所副所長のコールバッハさんは日本の介護機器、介護施設運営、人的資源のすばらしさを理解したうえでコメントしている。(発言どおりの言い回しではありません。)

「技術とか製品を開発して、ポンと利用者の前に置くだけでは、市場では成功しない。その考えは大量生産時代の考えだと思う。今はそのやり方は通用しない。利用者をできるだけ早く開発のプロセスに巻き込んで、一緒になって開発を行うことが必要になっている。デンマークと同じような動きが日本にもあるにもかかわらず、‥‥‥宝の持ち腐れになっていることが残念だ。」

「日本には高齢化ビジネスだけでなく、少子化ビジネスも発展しそうだ。メイド・イン・ジャパンというブランドは大量生産と言うイメージがまだ強いが、そろそろ新しいイメージの日本にしたい。“エイジレスソサエティ”、“エージレス社会”に進化したらどうだろう。」

介護ビジネスの話であったが、日本の看板書き換えの提案でもあったようだ。過去の価値観にすがっていないで、新しい方向に顔と身体を向けないといけないのだろう。

エイジレスソサエティとは何かを考えていこうと思う。幅広く子供から老人までカバーする多様な市場戦略?歳に関係ない活動領域の拡大?若年、高齢という不利をうまくカバーするシステム?何か心に残ってしまったので、いつか実践してみたい。(L)

コメント

コメントをどうぞ