「暗証番号」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「暗証番号」

 新聞の“暗証番号はなぜ4桁?”という記事を面白く読んだ。理論に基づいて決まったわけでもなく、人間的なストリーが決定の背後にあったようだ。

 

 1969年、英国で週休2日制が実施されることになり、休日でもお金が下ろせるように、英銀バークレイズは現金支払機(CD)を導入し、4桁の数字を暗証番号とした。のちのATMにつながるCDの開発者であるスコットランド人技術者バロンさんは、はじめ6桁の暗証番号をつくった。妻に試してもらったところ、「4桁までしか覚えられない」といわれた。その結果ATMカードは4桁の暗証番号が定着したという。

 

 海外や、遠距離からの旅行者のスーツケースの把手に3文字のタグが付いている。飛行機を使って遠距離移動した証拠のようなものだ。成田国際空港の3レターコードはNRT、東京国際空港はHND、茨城空港はIBK。ニューヨーク地域ならジョン・F.・ケネディー空港がJFK、ラガーディア空港がLGAという具合だ。

 

 4文字の暗証番号は1万通り、3文字のアルファベット・コードは26*26*26=17,576通りという具合で、キャッシュカードの4文字暗証番号は、セキュリティーの面からはバリエーションが少なすぎるとは思う。覚えやすい桁数は悪用される危険と隣り合わせであることを……強く自覚、強く自覚…と繰り返し自分に言い聞かせている。

 

 70年代、80年代、そして90年代にはポケベルというのが流行っていて、至急TEL(49106)などと打って通信していたという。“10→て、6→る”という具合。せいぜい10文字程度の数字の組み合わせで交信していたのだ。……多分普段の生活で気楽に記憶できる数字は10桁以内がストレスゼロで過ごせる感じなのだろう。

 

 今はスマホの時代で、便利な反面、暗証番号、パスワードを使う機会が増えてきている。そして益々重要になってきている。暗証番号やパスワードを別の場所に登録することも、これまた危険。結局自分の頭の中でトンチ(あるロジック)によって記憶しておくのが一番安全だと自分なりに決めている。

 

 IT時代も疲れます…と言いたい。…“IT時代”と“疲れる”という数字表現は?(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    確かにいろんな場面でパスワードの設定が求められます。同じパスワードを使い回しするのは危険なので、数多くのパスワードが存在し、管理がたいへんです。

    キャッシュディスペンサーでの4桁の暗証番号は覚えやすい反面、危険ですね。そろそろ6桁へ移行するか、4桁でもアルファベットや五十音と組み合わせるかで少しでもリスク回避したいですね。

    益々、便利な世の中になっていきますが、人間が最低限頑張らなければならない領域はあるということですね。

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