「ワクチン作れない」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「ワクチン作れない」

 「2021年もワクチンを日本では作れなかったのか…」と思う。コロナから身を守るワクチンや抗体薬などマスク以外ほとんど海外が先行している。我が国の感染症予防関連の研究レベルは…低いのだろうか。

 

 田辺三菱製薬はカナダの子会社から植物由来の新型ワクチンの承認依頼をカナダで出したと報じられている。植物由来という新分野のワクチンに期待している。承認申請したのは「ウィルス様粒子(VLP)」タイプのワクチンで、植物にウィルスの遺伝子を組み込み、葉からウィルス様粒子を抽出する。ウィルス遺伝子を粒子の中には含んでおらず、体内でウィルスが増殖することはない。外部構造だけがウィルスに瓜二つのウィルス様粒子という模擬ウィルスから製造したコロナワクチンだ。

 

 成長の早い植物を利用するため、今話題のメッセンジャーRNAタイプのワクチンに比べ、生産コストも抑えられ、効率的に生産できることがメリットだという。

 

 個人的な感想ですが、…模擬コロナウィールスを使って体内に抗体をつくるワクチン。これは本当に効くのでしょうか?漫画によく出てくる“敵を欺く術”ではないですか?大砲に見せかけて大きな筒を海に向けて設置し、侵入してくる外国軍艦を脅したという類の話に似ている。でも、植物由来ワクチンは農耕民族好みのワクチン製造方法だと思う。いつの日か畑や温室でコロナワクチンを収穫できる日が来るといいと思う。そんなわけで承認申請の結果に注目している。

 

 他の製薬会社が開発中のコロナ飲み薬タイプがオミクロン株に有効だったという実験レベルの分析結果を発表している。じわりじわりと、着実に…そして、急いで世界に追いついてほしい。

 

 ワクチンを早く製造する方法、コストを削減する方法、何がワクチンとして有効かを見つけ出す研究、実験室レベルで確認された有効性を短期間に広く社会のフィールドで確認する手法等々、研究するネタ、競争の分野はいろいろあります。

 

 ウィルスワクチン研究の方々、2022年の活躍を心より願っております。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    オミクロン株により第6波が現実のものとなってきました。拡大のペースが従来より早く感染力はすごいようです。一方で重症化率は少ないと報じられていますが、おそらくインフルエンザ並の威力はあるのではないでしょうか。インフルエンザでたいへん辛い思いをしたことがありますので、軽症で済んだとしても、やはり感染したくはありません。
    3回目のワクチンで防げるのか、コロナ治療薬はいつ出てくるのか、心配の種は尽きませんが、マスク、手洗い、換気、3密回避など出来る対策をやって行くしかないですね。

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