「電動キックボード」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「電動キックボード」

 住宅街の道を電動スケートボードに乗った青年がかなりの速さで通過した。公道では許されていないと聞いている……驚いている間にはるか遠くに行ってしまう。

 

 街中では電動キックボードもたまに目にするようになった。前にT字型のハンドルのついたやつだ。現在の法律では原動機付き自転車等に分類され、走行は車道のみで免許も必要なのだと聞いている。どうも現状では交通ルールが守られていない。

 

 警察庁の有識者委員会は、一定条件で電動キックボードの運転免許を不要にするなどの規制緩和の検討に入ったという。最高速度6キロ以下では歩道や路側帯を走り、歩行者と同じ交通ルールが適用される。最高速が6キロから15キロ以下のゾーンを挟み、15キロ以上ではでは車道を走ることになり、免許やヘルメットが必要だという検討案だ。

 

 電動物流ロボットや移動支援ロボットが間もなく当たり前のように歩道にあふれてくるだろう。街中で電動キックボードの使用を……どのように受け入れるかがポイントだ。

 

 電動キックボードは便利そうであるけれど、違和感のある移動手段だ。しかし、電動アシスト自転車が歩道を走っていることを考えると、電動キックボードだけを足蹴にするわけにはいかない。複雑な社会になってきたものだ…とため息が出る。

 

 のんびり街を散歩するのが好きだ。歩行のリズム感が心を支配している。だから、正直言うと、街中での電動移動手段に対しては多少against気味な印象を持っている。

 

 火星に到達した探査機から小型ヘリを飛ばす実験が成功したというニュースを聞いた。地球上に比べ、大気密度が小さい火星でもヘリが飛んだことに驚いている。日本では地上の道路や橋のインフラ点検にドローンを活用などと言っているうちに、火星ではドローンのような小型ヘリで古代生物の痕跡調査も行われる。街中を電動キックボードが走り回っても驚くことはないのかもしれない。新技術の応用問題が出てきていると思えばいいのだ。応用問題を解くときは柔軟な心が鉄則ですね。

 

 脱炭素に向けて電子回路と小型強力モーターの時代が目の前に迫っている。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    確かに交通手段が多様化し複雑な状況になってきましたね。「規制緩和と安全性の担保」は永遠のテーマに近い課題ですね。規制緩和により新たな技術・新たなシステムを進展させたいところですが、その過程で安全性が損なわれるリスクの高い期間がどうしても発生してしまう。難しいところですね。何とか両立できるよう知恵を出してもらいたいものです。街中をのんびりと散歩するのは私も大好きです。

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