「深層学習」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「深層学習」

ロボットの話題が多い。従業員と作業机を並べる双腕の産業ロボットがいる。まさに、ロボットが同僚となる時代が意外に早く来るかもしれない。まさか、ロボットが上司にはならないと思っているのだけれど、これだってわからない。

しばらく停滞していた人工知能研究が、最近再び進みだしたと聞いている。人間が教えなくてもコンピューターが学習して賢くなる仕組みが解明されつつある。例えば「ディープラーニング(深層学習)」というものだ。数十年に一度といわれる技術革新だと言われている。うれしいようなこわいような時代が来る。こわいといって変化や進歩に背を向けていると、そのうち前向きの姿勢が失われるかもしれないのでもっとこわい。

人間の脳は神経細胞(ニューロン)が種類ごとに集まり、多層構造になっている。その多層構造を模したものが人工知能だ。人工知能では最初から最後までプログラムされているのではなく、層と層の間で学習が引継がれる。引き継がれるたびに新しい判断が付加されていく。判断が深い層から始まるような印象だ。だから深層学習と呼ばれるらしい。(……と仮に理解しておこう。素人の勝手なイメージと受け止めてください。)

学習し続ければ賢くなる。まさに人間の脳に近づいてきている。グーグルと米スタンフォード大学の成果が新聞で紹介されていた。「動画投稿サイトから無作為に選んだ大量の静止画像を人工知能に読み込ませて学習させたところ、事前に何も教えていないのに『これはネコ』『これは人の顔』と認識した」という。「赤ちゃんが目に入った情報から学ぶように、人工知能が猫や顔がどのようなものかを自然に会得した」のだという。

「判断基準や知識を学ぶ手がかり」まで考える人工知能が生まれようとしている。とにかく、「勉強しなさい、○○になれないよ。」という子供のモチベーションを上げる日本語での定番表現がある。これを聞いても深く考えない子供よりも、ひょっとして人工知能の方が愛嬌があるかもしれない。判断しようと努力するし……。

データを論理立てて整理するのはLCA(ライフサイクルアセスメント)ソフトに任せておいて、人間は解析や判断に力を注ぎたい。LCAレポートでもでも解析から導かれる知見、判断等が足りないと思うことはある。これは深層学習が不十分なのだろうか。(L

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    最近はロボットの話題が多いですね。高齢者をアシストするロボットや危険な場所で人間の替わりに作業するロボットなどが多いと思いますが、知的レベルの高いロボットですね。少し怖い気もします。

    計算能力が高い、語学能力が高いロボットならわかりますが、「判断基準や知識を学ぶ手がかり」まで考える人工知能を持ったロボットが出現するとどうなるのでしょうか。

    ロボットの方が人間よりも、まじめで根気強いので、学習を重ねて人間を超えてしまうようなことが起きてしまうのでしょうか。結局はロボットを作り出した人間を超えることはできないのでしょうか。

    いずれにしましてもロボットと人間が各々得意な能力を発揮して共存共栄できる社会が望ましいですね。

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