「分散型の…村のある景色」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「分散型の…村のある景色」

 デジタル庁という構想が政府から提案され、実現に向けて多くの人が知恵を絞っている。

 その中身については知るところではないけれど、少なくとも情報の往来つまり通信がデジタル化され無駄なく、スピーディーな社会の仕組みのイメージを持つ。

 

 今東京では、ヒトの集積化が進み、街もビルの林のようになりかけている。デジタル社会実現で、情報の集積化という新しい価値が生まれる新しい街並みに変貌できないものだろうか。考えているコンセプトは、都市に人々が集中する社会から機能が分散した社会に変えたらどうかということだ。

 

 通信機能が発達すれば、江戸時代の街道ぞいの宿場町や、京都の町並みのような場所でも全く不自由なく生活や仕事ができるのではないかと思っている。更に農村の中にデジタル化に必要な機能が備わったワーキングスペースがあってもよい。大画面から目をそらせば、庭の大根の緑の葉が目に入るなどと言う生活が理想かもしれない。

 

 デジタル化を生活の器を変革する根幹思想に格上げしたらどうだろうか。若い人々は都市空間ではなく、エコ要素満載の仕事場空間をうまく使いこなすのではないだろうか。

 

 デジタル庁は、大きなビルに入るのではなく、全国各地に部や課が散在している官庁で、人が行かなくても画面で会議ができるという仕組みだ。霞が関には土地はないし、通信機能でつながった新しい形態の官庁ができないものだろうか。

 

 政府との窓口となる本部は役場のような小ぶりであるが、後ろを支える機能は全国各地にあって、そのパワーと能力は万全というのはどうだろうか。デジタル庁が全国各地にデジタルの種をまくことになり、都会だけでなく地方からも人材が輩出してくるだろう。

 

 シリコンバレーのベンチャーを訪ねたことが1回ある。日本人の感覚では山の中に小さなオフィスを構えたという感じだった。テレビで見ると歴史のある建物の中に最先端のオフィスがあったりする。この柔軟な感覚がたまらない。個人用の作業机が並んだ従来のオフィス風景が急につまらなくなってきたりしたものだ。

 

 かやぶきの屋根の下の知恵の集積……あこがれている夢です。

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    デジタル庁は、霞ヶ関のどこかのビルに存在するのではなく、地方に分散的に存在する、素敵な発想ですね。場合によっては、仮想空間に存在する、というのも良いかもしれません。

    最近、仕事の関係でいくつかのオンラインセミナーに参加しましたが、会場に出張しなくても全く遜色はないことを実感していますし、移動時間の解消も大きなプラスだと感じています。

    対面とオンラインを上手く使い分けて時間を有効に使っていきたいです。コロナ流行は大きな損失を与えましたが、プラスの変革に期待したいですね。

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