「免疫細胞の訓練」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「免疫細胞の訓練」

 近頃、朝散歩をしている人が多い気がする。コロナ対策だと思うが、自ら体と心を鍛える方向に皆さん生活を変えてきている。

 

 コロナワクチンの開発はいろいろ報道されている。今のところ決定打はないように思われる。そもそもワクチンの役目は「毒性を弱めた病原体(コロナ)を使い、免疫細胞に病原体の特徴を覚えさせ、本物の病原体を素早く退治する」ということだ。

 

 AIでネコかイヌかを識別させるのにどのような情報を提供すると間違いなくネコとイヌとを判断してくれるかという問題に似ている。元気なコロナウィールスを体内に入れることはできないので、コロナウィールスらしきもの、例えば、コロナウィールスの一部(腕だけ)とか、覆っている殻(犯人がかぶっていた帽子)をみせて免疫細胞を訓練するようなものだ。この特徴があればコロナウィールスだから素早く退治してほしいと訓練する

 

 ワクチン開発も医薬の分野の話であるけれど、他の分野(人工知能、心理学、機械工学など思わぬ学問)に関係しているのかもしれないと思う。コロナウィールスを構成する部品の話だったり、免疫細胞の識別能力の話だったりするからだ。

 

 先日、新型コロナを捕まえる人工抗体を効率的に作る試みに関する記事を読んだ。これはゲームセンターの遊戯ではないか……。

 

 新型コロナウィールスの表面にある、ヒトの細胞に感染するための突起状の「スパイクたんぱく質」をくっつけた磁気ビーズを、あらかじめランダムに作成した人工抗体10兆個に投入する。磁石で磁気ビーズを吊り上げ、スパイクたんぱく質と結合した人工抗体を多数捉える。その中からより強く結合する二つの人工抗体を選び出しという。今後、患者から採取した検体に“新型コロナウィールスのたんぱく質が含まれているかどうか”を調べる性能のいい抗原検査キットの開発もできる可能性も見えてきているようだ。

 

 世界中で、ワクチン開発は大車輪で進められている。開発に従事されている方々の必至な活動には失礼に当たるかもしれないが、何かパズルを解くような感覚かもしれない。

 

 ときめきをもってワクチン開発を待っている。

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    ワクチン開発に期待したいですね。本来なら数年かかるところを1年以内に実用化に繋げようとしているようなので心配なところはあるのですが、やはり早く実用化して頂きたいですね。

    特効薬にも期待したいところです。トランプ大統領は異例の速さで退院できたようですが、手厚い医療体制で可能となった特別な例だと思います。一般の方々にも手軽に処方できるよう早くなって欲しいですね。

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