「積乱雲」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「積乱雲」

 入道雲が浮かんでいる。「大気状態が不安定なので外出には傘が必要になるかもしれません」と気象予報士は予報している。そんな日、スイカを2個いただいた。新鮮なうちにと思い、分厚く切ったスイカを堪能した。記憶に残る“この夏一番スイカ”だった。

 

 ポンポンといい音がする。包丁で切れ目を入れると皮が乾いた音とともに裂けてくる。ライオンが獲物の肉にかぶりつくように、スイカを口いっぱいにほおばると何とも言えない満足感が広がった。何か動物的な幸福感といえばいいだろうか。食べるものが豊富で心配することがないということはこれほど精神的な満足感を与えてくれるのだ。

 

 スイカが届いた週に、西日本では豪雨だった。高気圧と低気圧に挟まれて停滞する梅雨前線に、湿った南風が流れ込み続けたことが原因のようだ。特に豪雨による被害の大きかった広島県や山口県、愛媛県では、川の氾濫、土砂崩れが各地で発生した。“線状降水帯”が観測されたという。同じ場所に次々と積乱雲が流れ込み、大雨が続く現象である。尋常ではない。……亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします……そして……龍神様、雨はほどほどに……。

 

 自然は豊かな恵みを与えて心に満足感を満たしてくれる半面、今回の豪雨のような対処しきれないような災害を引き起こして空虚な虚脱感さえ人間に与える。ヒョットシタラ、今回ノ豪雨モ地球ノ温暖化ニドコカデ関係シテイルカモシレナイ。……昔、“線状降水帯”の発生でこのような大災害が発生したという記憶はない。

 

 LCAを通じて地球温暖化を抑制したいと思ってきた。しかし、20年前と比べて地球温暖化にたいする警戒感が自分の中でも薄らいで、生活のタガが緩んでいることを自覚している。地球温暖化の恐ろしいところはある地域だけに影響するのではなく、全地球に気流や海流の流れや温度分布の変化という形で影響するところにある。

 

 もう一度環境の大切さを心に刻み込もうと思う。環境というのは一度壊すとなかなか修復できないことはいろいろな事例で知っている。うかつな環境軽視は禁物だ。

 

 プラスチック海洋汚染だって、昔から言われてきたことだ。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    確かに自然は人間にとって必要不可欠な恵をもたらしてくれますが、時には大きな被害をもたらしてしまいます。その頻度が多くなっているように感じます。やはり地球温暖化が影響しているのではないでしょうか。

    「地球温暖化」という言葉を聞いたのは今から30年ほど前でしょうか。その頃は、影響が出るのは将来のことなので、とのんきに構えていたかもしれませんが、ここに来てついに影響が出てきたと感じます。一時の猶予もない事態ですね。真剣に取り組まなければと思います。

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