「刺激惹起性多能性獲得」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「刺激惹起性多能性獲得」

130日の新聞やテレビ・ラジオには新しい言葉が躍っていた。STAP細胞だ。Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotencyの略がSTAPなのだ。刺激を哺乳類の細胞に与えたところ、細胞が初期化し多能性を獲得した万能細胞ができたというのが研究のあらましだ。

研究の概要を説明するのに1.5行程度ですむところが今回の発見の偉大さを物語るのかもしれない。

私は植木が好きで、植物の挿し木や葉挿しによって新しい植木を増やしたことがある。素人でも簡単にできるのはツツジや、多肉植物だ。木の枝や葉を切って水につけると断面から根が出てくることもある。切断という刺激によって万能細胞(STAP細胞)が表面にでき上がり、根の細胞に成長すると解釈できるという。このような趣味の領域が実は最先端の科学と通じていたことにびっくりした。植木や植物を扱って細胞のことまで考えたことはなかった。トカゲは尾を切って逃げていくことは知っていたけれど、その尾が切断という刺激に反応し万能細胞がそこにできるとは考えもしなかった。ただそういう生物だと信じ込んでいただけであった。

なぜ、「分数同士の割り算では割る数の分母と分子を逆にして掛けるのか」という疑問はアニメ“おもひでぽろぽろ”に出てくるタエ子の小さい頃の疑問だった。習ったことをすんなり理解した子は何事もなく前進していくのだけれど、タエ子の中では何かこだわりがあって、分数が鬼門だったようだ。モノの見方でつまずくと苦労するはめになる。

STAP細胞研究の記事を読んで、とにかく「視点が新鮮だ」と感じた。さらに視点にブレが少ない。そして前を向く。普段の生活もこんな考え方で進みたい。

LCA解析ソフトGaBi がプロセスを表現するのに最適な柔軟性を持っていることに目をつけた研究者がいる。その研究者は自分の研究領域の詳細なプロセスをGaBiでモデル化し、メモ帳代わりに使う。そしてメモ帳を見ては発想をジャンプさせる。

少し視点を変えてみると新しい世界が開けるようなのだ。(L

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    STAP細胞のマスコミ報道では、私は「割烹着で研究をしている姿」などに気をとられ、肝心の中身について殆ど理解できておりません。そうですか、挿し木やトカゲの尻尾なども関係があったのですね。

    そう考えると、日常で何気なく‘当たり前’と思われている現象でも、新たな大発見が秘められているのかもしれませんね。
    そのためには、何気ない現象でも‘新鮮な視点’で見なければならないということですね。

    そう言えば、その‘1月30日’は東京・神奈川県出張でして、夜、以前お世話になった方々とお会いする機会に恵まれました。
    懐かしさとともに、近況をお伺いして「私も頑張ろう」と刺激にもなりました。新たな成長につなげたいと思います。

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