自分の身の回りを見渡すと不要なものがありすぎるようだ。思い出が入っていると思い込んでいるごみやがらくたが多すぎるのだ。母は生前自分の年齢を考えては持ち物を整理し続けてあの世に旅立った。最後に残されたのは普段使いの品々だけだった。私も物を減らして身軽になろうと思う。
宇宙空間でもごみが問題になっている。活動を終えて宇宙に放置されている衛星の残骸や、衛星を打ち上げのために使ったロケットやその部品などの残骸は衝突したりして新たにごみを作る。そのごみが地球の周回軌道上を秒速数キロメートルという高速で回っており、衝突すると危険である。新聞記事によれば、高度約1500キロメートルまでの低軌道と、約3万6000キロメートルの静止軌道周辺を中心に10センチメートル超だけで約2万個、1センチメートル超は約70万個もある。
ごみは周回しながら高度を下げ、大気圏に突入して燃えて消滅するという自浄作用がある。しかし、ごみが衝突し・破損して新たなごみを生む現象が連鎖的に発生する臨界状態になると事態は深刻さを増す。この現象を「ケスラー・シンドローム」と呼ぶ。周回軌道上をごみが高密度で覆い、ロケットを打ち上げても衝突するようなことになれば、宇宙空間への往来が不可能になる。人類はごみの薄い膜で「地球に閉じ込められる」ことになるというのがNASAケスラー博士の警告だ。
人間がフロンを発明して使用し過ぎたために、オゾンホールが拡大した。化石燃料を安易に使ったために地球温暖化を引き起こしている。そして、人工衛星を本格的に利用しようという時代になって、宇宙空間すらごみで埋まってきていることが分かってきた。空は広くはないし、大きなものでもない。
空間をもっと大切にしたいと思う。だから、自分の生活の中で、空間を浪費する物は排除して行こうと思う。空間を体積で占有する物をどんどん捨てていくことを心掛けたい。これが私の断捨離の基本方針だ。
空間利用評価という切り口がLCAにあっていいのかも知れない。(A)
3月 17th, 2013 at 10:13 AM
「空間利用評価という切り口がLCAにあっていいのかも知れない」、さすがpeasiaさん、私も賛同します。
それにしても宇宙ごみが衝突の危険だけでなく、「ケスラー・シンドローム」という現象まで引き起こすとは、深刻な問題ですね。
そうなってしまうと宇宙空間に出れなくなるだけでは済まずに、気候変動などにも影響を及ぼすかもしれませんね。
真剣に対策を検討し実施する時期に来ているようですね。
ちょうど今、引越しの準備をしています。荷物の多さにうんざりです。10年間以上全く使っていない物の多いことにあきれ返っています。
この機会に出来るだけ廃棄しようとは思いますが、中々捨てられなくて困っています。その多くは取りあえず新居に持ち込むことになりそうですが、peasiaさんのお母様に見習って徐々に整理していきたいと思います。