「シャドーボックス」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「シャドーボックス」

先週、3D画像のテレビを家電メーカーショールムでみた。現在の技術進歩の度合いはどんなものだろうか。……。3D用眼鏡を一旦かければ、映像の奥行がはっきりし、目の焦点合わせも気にしないで一気に3Dの世界に飛び込める。春休み子供漫画映画で配られる3D眼鏡と段違いの立体感。

大型画面の映像はハリーポッターの一場面だった。ホグワーツ魔法魔術学校の天井の高い講堂の中に生徒が並んでいる。心配そうな生徒たちの顔が一点に集中する。そして、そこで始まる魔術決闘シーン。ふと思った!この3D画面の見え方はアレには似ている。壁にかかるシャドーボックスを覗き込んでいるような気分になったのだ。

シャドーボックスというのは、17世紀にヨーロッパで流行した工芸(紙に描かれた模様や絵の切り抜きを貼って物の表面を飾り、コーティング材を塗り重ねていく技:デコパージュ)からスタートしている。その技巧はアメリカに伝わり物や場面を立体的に表現することで発展してきたハンドクラフトだ。同じ絵柄のプリントが描かれた厚紙を510枚程度使用し各パーツを細密に何層にも切り重ねることによって、立体感を持たせ、豊かな表情を持たせる。奥行きのある額縁という小箱の中に空間をプロデュースすることができる。

テレビの3次元画面では、なんだか、第三者的にストーリーや物語を窓(額縁)から眺めているような気分になったのだ。ここまで進歩しているという驚きはあるが、なお人工的で無理をした3D映像という感じをぬぐえない。視覚上の物の奥行が薄いように思う。これは私が3D画面に慣れていないためもあると思う。

3Dというのは2009年に劇場公開された「アバター」という映画が人気を呼んで以来マスコミ等で注目された。まだまだ、新しい情報提供手法として発展途上にあると信じている。遠からず3Dが普通という時代がくるにちがいない。芸術作品を見るには多少の不満があるのだが、業務レベルならば今でも使えるような気がするのだ。

3D時代にそなえ、ゆっくりと急いで3D映像活用経験を積む必要がある。幸か不幸か、まだ、私は業務上でも個人の生活でも3D加工した画像情報を必要だと思ったことはない。

LCAに必要なのは3つの次元。2次元情報(プロセスのフロー図とデータ)+時間(データ採取のタイミングとヒストリー)……でしょうか。(A

コメント 2件

  1. skylineR31gts Says:

    私は一度も3D映像を見たことがありません。まだ発展途上だったのですね。立体映像自体は概ね完成していて、3D専用メガネをかけないで3Dを実現する技術等が主な課題だと思っていましたが、3Dの質もまだまだ改良の余地があるということですね。
    私はメガネをかけているので、その上に3D用メガネをかけることを考えると億劫になります。専用メガネ無しで質の高い3D映像を見れるようになればと願っています。
    ところで日本メーカーの不振が伝えられているテレビはどうなっていくのでしょうか。
    デジタル化が完了し、薄型になり、画質もきれいになり、3Dも実現し、この後はどこを狙っていくのでしょうか。私たちに何を与えてくれるのでしょうか。

  2. Gertrude Says:

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