「時間の苦労人」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「時間の苦労人」

私の年末恒例は新宿区内の早稲田大学近くの穴八幡神社で「一陽来復御守」を受けることだ。江戸時代から続く「一陽来復御守」は毎年「冬至」から「節分」までの期間のみ頒布される金銀融通の御守として、商家では今でも人気があるようだ。

親が御守の継続性を重視していたこともあるが、毎年、年末の一家総出の大掃除の時期に御守を受けてきた。1231日夜12時(1日の0時)にしかるべき柱に向きを恵方の方角に合わせて糊付け、新年も(新年こそ)いい年でありますようにとお茶を飲んで新年を迎えてきた。子供の頃からの年末の定番だったので、深く考えずに続けてきた。しかし、時間の経過を家庭儀式化して、家族みんなが時の通過を確認しあうティーパーティーはかなり哲学的と言えるかもしれない。

私が結婚して独立した家庭でも、金銀融通を願い続けている。御守ばかりにすがるわけには行かないが、年末行事のいい生活のアクセントになっている。一陽来復とは冬至を過ぎると太陽が戻ってくる、つまり日照が長くなっていくことを意味している。自然の摂理であり、物事の進み具合をうまく表現していると気に入っているのも御守を受ける理由だ。寄せては返す波のごとく、万事すべては繰り返しと達観すれば、またいいときも来るだろう。もちろん悪いことも繰り返すので注意が必要だ。

時間は黙っていても過ぎていく。その間に時(好機)もまた過ぎていく。時間を大切にすることを心掛けたい。多分自分の目的をはっきりすることからはじめて、その目的に沿った過不足ない計画……みたいなことが正解だとは思うのだけれど、もっと楽しい方法がるかもしれない。時間をうまく使うことに関心を持つ時間の苦労人になろう。来年の目標だ。

多くの製品を比較して、材料や工程などライフサイクルの低環境負荷に改善したいと企業は計画する。既にLCALCAソフトを熟知している専門家(例えばコンサル)と一緒にLCAプロジェクトを進めたのち、次のステップとして企業として独自のプロジェクトに利用する俊敏な企業も多い。これはスキル向上のための時間を節約していると言える。親から先祖の経験や風習を聞いて覚えるように、先生から例題を使って手ほどきを受けるように、スタート地点で方向を間違えないことが重要なのだ。うまい時間の使い方だ。

プロジェクトが恵方を向いていますように。(A

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