「ステルス」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「ステルス」

“なでしこジャパン”はパスサッカーというタイトルが付くようになったので、ゲームで見るポイントがよく分かるようになった。グランド内のA地点、B地点、C地点の状況はどうかと気にしながら見ると面白さが増すことを発見した。特に国際映像は高所から見た画像が多いので選手がチェスの駒のように見える。

今回の女子サッカー五輪アジア最終予選(中国・済南)の試合は観客も少なかったので、佐々木監督の大きな叫び声が中継で流れてきた。レーダーのようにポイント地点の状況を把握し、ボールの動きと選手の動きをつかみ指示を出していた。大型フォワードがいなくても、代わりに小粒であっても俊敏で情報発信力の高い選手を四方に配置する。そして、選手とボールの動きをうまく情報処理したことがロンドン五輪への出場権を手にすることにつながった。

中国やロシアでは、レーダーに探知されにくいステルス戦闘機の開発が急ピッチで進んでいる。国境を接する日本も対抗策として防衛省は今年度、ステルス機さえも探知できる高性能レーダーの研究・試作に着手したという。「MIMO(マイモ)」レーダーといい、直径約2メートルの小型アンテナ多数を100メートル程度の四方に分散配置し、超大型レーダーとしての能力を発揮する新型装置を開発するのだそうだ。

MIMO(Multi Input Multi Output) 複数の送受信アンテナで得た探知信号を合成し、現状では探知が難しい高性能ステルス戦闘機などの探知を可能にするという。情報処理システムが勝負のようだ。

輻輳する情報から価値ある判断根拠を見つけ出す。サッカーでも、レーダーでも同じだ。

環境でもまた同じ。LCA(ライフサイクルアセスメント)手法で企業は飛躍の金脈をつかんでほしい。CFP(カーボンフットプリント)で企業の環境配慮をアッピールしてほしい。世の中、価値ある情報を選び出すことに必死なのだ。金脈は探索を怠けている人には見つからない。LCA解析でも価値あるデータは見えにくいのです。

それは“ステルス”です。(L

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