「ストレステスト」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「ストレステスト」

普段からストレスによる体調の不良とか、ストレスのたまる業務などと言う具合に使われているストレス。ストレスと言っておけば、“あたらずともいえども遠からず”的な病気の原因であるのもたしかだ。「どう調子は?」「ありがとう。身体はどこも悪くないんだけどストレスが多くて疲れるよ」という具合でしょうか。

しかし、7月にポピュラーになった「ストレステスト」で使われるストレスは心理的、生理的な感覚ではなく、元々は機械工学的、システム工学的なストレス(圧力や、荷重まどの物理量など)を指している。“経験のない領域”ということがないように、部品などの限界をあらかじめ確認するテストである。

一般的に「ストレステスト」は設備やシステムに大きな負担を加え安全性や健全性が保たれるかどうかを調べる管理手法である。ストレスの種類が多くなり、最近は機械の分野だけでなく、IT(情報技術)や金融などの分野で使われているらしい。大量の情報処理というストレス、株式や債券、不動産などの市場が大幅に下落するストレスなど、“ストレス多様性の時代”ということか。

原発の場合は、激しい揺れや大津波などに、原発がぎりぎりどこまで耐えうるかを評価する新しい手法と認識されており、新聞紙上では、安全基準から本当の限界までの余裕度を調べるのだと説明されている。安全状態を上回る過酷な状態をコンピューターの計算でつくり出し、炉心溶融(メルトダウン)までにどれだけ時間がかかるかなど明らかにする。

国際原子力機関(IAEA)では6月下旬の閣僚会合でも世界の原発でストレステストを緊急に実施する必要があるとの認識を示した‥‥‥。

今回の国会での「原発」ストレステスト実施提案は突然ではあった。‥‥‥。‥‥‥。しかし、「ストレステスト」は有効かもしれない。

事故が起きたとき、“想定外”などというエンジニアの再教育には「ストレステスト」は有効だと思う。システムを設計するにあたって、考えられることはできる限り考えておく癖をつけておきたい。LCAのモデル作りでもおなじことだと思っている。

「原発ストレステスト」行うなら、いいチャンスなので、これを学問の体系にくみ上げ、教育プログラムに組み込んだらどうだろう。(A

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