鳥は本当に恐竜から進歩したものだろうか?こんな疑問が解決されたと新聞で知った。
鳥の前脚、つまり翼は3本の指の骨が進化したもので構成されている。鳥の祖先かもしれない恐竜の前脚の指は小指と薬指が退化した痕跡がある化石があり、「親指、人さし指、中指」の3本とされていた。一方鳥は親指と小指が成長せず、「人さし指、中指、薬指」の3本指になったと考えられてきた。微妙な食い違い……。
東北大の田村宏治教授らのグループはニワトリの卵で指の成長を観察した結果、3本の指に成長したのは恐竜と同じ「親指、人さし指、中指」だったことを発生学的に突き止めた。この結果、鳥と恐竜の前脚の指が成長する仕組みは同じであることが分かり、鳥が恐竜から進化したという説が証明されたというわけだ。
鳥は恐竜なのだ。
「今朝も枝にとまった小恐竜(ことり)のさえずりで目を覚ました。さわやかな朝だ」なんて書いても間違いではない時代になった。
携帯電話やデジタルカメラなど、小型家電をリサイクルする制度の創設に環境省が乗り出すという。候補にあがっているのは、携帯、デジカメのほかゲーム機やDVDプレーヤー、カーナビなど9品目。小売店などへの回収箱設置や、市町村による回収を検討する。環境省によると回収候補の家電9品目は、推計で、年間約8500万台捨てられている。その中にリサイクルの必要性が高い貴金属など約2千トン(約150億円相当)、レアメタルが約75トン(40億円相当)含まれていると環境省は見込んでいる。
レアメタル、レアアースと聞くと、国家の資源戦略まっただ中という印象だ。中国政府は、レアースの主要生産地である江西省の11カ所を初の「国家計画鉱区」に指定し、政府の計画に沿って採掘をすすめるという。
環境省が検討を開始した制度は“小型家電を回収し、貴金属とレアメタルをリサイクルする”ということ。こういう制度を一石二恐竜(ちょう)というに違いない。獲物は恐竜(とり)だ。大きな成果が得られることを期待している。(A)