「目の手術」 | Sphera Solutions, Japan株式会社


「目の手術」

 片目ずつ白内障の手術をこの夏に受けた。何かよく見えなくなってきたので、眼科医に相談してみたのだ。……「新しい眼鏡に変えるのがいいでしょうか?」

 

 眼鏡を変えると一時的によく見えるようになるけれど、「白内障が進んでいるので手術を先にすべきだと思います。」というアドバイスだった。「あなたの視力の低下はレンズの役目をする水晶体の柔軟性に問題がある。その結果眼鏡とのマッチングがうまくいっていないと思われる。まず、白内障の手術も一法です。」

 

 視力確保のポイントとなる水晶体を除いてプラスチックにする…とは…内心恐ろしい。ロボットのように人工の部品を入れて生活することになるんだ……哲学でも何でもない、漫画っぽい感傷に浸って、手術に臨んだ。

 

 我が家に光配線工事の職人さんが来たので、手術後片目の不便さを話題にしたところ、「その不便さはよくわかりますヨ。コンタクトがなくしたとき、コネクターに線の先端を入れるのに苦労した経験があります。」という。片目の不便さは多くの人が経験している。

 

 今、パラリンピックの話題が多い。“障害だからできないといわせない”という強い心持のアスリートが多いように思う。数年前、ガイドランナーとひもを握って走る視力障害のあるマラソンランナーの練習を見たことがある。その速さに驚いた。曲がった道も普通に走っている。……今回、映像を通してであるが、心の強い人が大勢いるパラリンピックの世界を勉強し、心の糧にしたい。

 

 目の手術ごときで片目生活が不便だなんて、愚痴を言ってはいけない。眼が良く見えるようになればいいことはたくさんある。 

 

 今朝、駅まで歩いていたら細い茶色の蛇を見つけた。住宅街のアスファルトの路面に「つ」の字をつなげて動いている。とても細くて長い。あれほど細い蛇を遠くから見つけられたのも目が治ったからだ。蛇を驚かせないように、蛇の前を遠回りして5メートルほど過ぎて振り返ると、蛇は既に消えている。素早い。

 

 蛇を見た。偶然の蛇との出会い。面白い1日である予感。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    手術が無事に成功されて良かったですね。夏に手術を受けられたとのことですが、ひょっとすると、しばらく新たなブログの掲載がなかった時期のことでしょうか。それにしても視力が回復したら気持ちが良いでしょうね。

    住宅街のアスファルトに蛇がいたのですね。例の自然豊かなお庭には蛇がいるかもしれませんね。新たな未来に向かって視界良好ですね。

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